『アイドル・ソング・ベスト100 1970-1989』

レコード・コレクターズ増刊 アイドル・ソング・ベスト100 1970-1989』(2015ミュージック・マガジン)&なかにし礼『歌謡曲から「昭和」を読む』(2011NHK出版新書)。

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ともに横井司氏による紹介に触発され。とくに前者はアイドル全盛時代の主要&マニアック曲を網羅詳述する(但し女性アイドルに絞り) バイブル的優れ物。加えて巻末に60年代からも参考付録的に100曲選んでいるのが注目だが ただその中で ↓ スリー・キャッツやザ・ピーナッツや森山加代子を挙げているのはいいとしても 松山恵子松尾和子まで入れているのは如何なものかと… つまりそのあたりは後年で言うところの「アイドル」的売り方をされていたわけではない人たちなので。

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それは60年代中期の笹みどりにも言え ↓ (右上) 当然まだ「演歌」という分野名称は生成してはいない(「アイドル」と言う呼び方も同様)が 実質面では明らかにそのベクトルの──つまりアイドル系の行き方とは意識的に違うテーマ性を持つ──人なわけで それをも加えてしまうと言うのは些か恣意的(あるいはサブカル的?)に過ぎる気が…

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ともあれ横井氏はこれを基にアイドル史のフィールドワーク研究を実践しつつあり 当方も負けてはいられないと(負けざるを得ないが)。

その横井氏から拝借した久美悦子( ↑ 笹みどりの隣の人)「柳ケ瀬小唄」EP ↓ 。

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帰省すればプレーヤーがあるので。美川憲一「柳ケ瀬ブルース」による柳ケ瀬ブームの一端とは予想するが歌詞を見るかぎりタイトルどおり小唄系らしく。兎に角聴くが肝要。

というわけで横井さんに感謝! 

 

歌謡曲から「昭和」を読む (NHK出版新書)

歌謡曲から「昭和」を読む (NHK出版新書)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ロス・プリモス 大川公生 訃報 /「雪の長岡恋の町」「信濃川慕情」

ロス・プリモスのリーダー&ベース 大川公生 訃報。

中島啓江 ブログより (http://nakajimakeiko.jugem.jp/?month=201010)

左から 大川 中島 永山こうじ。2010 新生「永山こうじとロス・プリモス」発進時。

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大川公生(おおかわきみお) 有馬徹とノーチェクバーナののち 1961「黒沢明ロス・プリモス」結成。当時からの唯一メンバー。森聖二 急逝(2009)後 3代目リーダー。

あまりにも有名な「ラブユー東京」は当初B面だった由。個人的最愛曲「たそがれの銀座」(1968) ↓ 。ジャケ写 右端が大川と思われる。

 

なんと長岡ご当地ソング!「雪の長岡恋の町」(1990) ↓ 。右から2人目 大川。

新潟とは縁あり「信濃川慕情」1967 ↓ (self up) 。銀座シリーズより前なのが驚き。

↓ そのB面「新潟ブルース」。両曲 美川憲一と競作!

一般的には「新潟…」をA面とした美川盤が有名。万代橋に歌碑(現地目視確認)。

 

 

他の有力ムードグループ同様ロス・プリモスも入れ替わり激しい模様。「ラブユーいとはん」/「夜のお伽ばなし」(1968)のジャケ写 ↓ を見ると名前入りで…

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…右端「大川継信」となっているがベース持っており 顔からしても大川公生と同一人物と思われ どちらかが芸名か? また左から2人目「村山昭」とされているが検索によれば64年加入のキーボード担当は「村上章」でこれも一方が変名か。脱退後秋田で〈スナック・ロスプリモス〉営む由。左端のドラムスティック持つ前川浩二は不詳。

現在は正規メンバー3人とのこと。http://www.los-primos-j.com/menber.html

 

 

ご冥福を祈ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ペギー葉山

ペギー葉山 訃報。

↓ 「南国土佐を後にして」1959。元軍歌?とは今回検索するまで知らず。

個人的には子供の頃テレビまだない時期 ラジオからよく流れてくるのを初めて憶えた歌の1つで(もう1つは北原謙二「若いふたり」) ある意味「歌謡曲」の原風景の一角。

 

↓「ラ・ノビア」1962。テレビでいろんな人が唄っていたが持ち歌としてはこの人か。

元々チリの歌と初知り。世界中で大ヒットの由。当時曲名「アベ・マリア」と誤認。

 

↓「ドミノ」1952デビュー曲(c/w「火の接吻」)。耳に憶えある名曲。

↓ 「火の接吻」こちらも何となく憶えあるような… 劣らず佳曲。

60年代 伊東ゆかり 布施明 始めカンツォーネ風歌謡曲が普通にあったが 50年台初頭のデビュー曲からそうだったこの人が嚆矢か。

 

↓「学生時代」1964。「ドレミの歌」とともにほとんど国民的普及歌の印象。

大学は出ていないからと「大学時代」から変えた由で大ヒットに繋がり正解かも。

 

↓「爪」1964 「学生…」と同年で詞曲も同じ平岡精二。一聴カバー曲かと。

この曲もむしろ他歌手がよく唄っていたイメージだが本来持ち歌と初認識。

 

自ら訳詞(と言うよりほぼオリジナル?)の「ドレミの歌」(1961)意外と歌唱映像ないがこれ ↓ は「南国…」歌碑記念野外ライブの模様で同曲含め3曲披露。

単なる「作詞兼務」でなくブロードウェーで『サウンド・オブ・ミュージック』観劇して感動しその場でレコード買いすぐ1番を書いたと言う先見性凄し。

 

 

進駐軍廻りジャズ歌手出身としては中尾ミエ 伊東ゆかり らに遥か先だつ存在で他の歌謡曲歌手とはどこか違う雰囲気を持ち続けた気がするが(風貌と芸名からハーフかと思っていた時期あり) こうして俯瞰すると意外なほどにも流行歌史の重要な局面を担ってきた偉才と改めて実感。

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ご冥福を祈ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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小栗旬 西島秀俊『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』1話

4/11火『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』1話

新木優子 西島秀俊 田中哲司 小栗旬 野間口徹

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『BORDER』絶賛組としては金城一紀小栗旬と言うことで大いに期待したわけだが…

初回視たかぎり微妙にもどかしく。つまり「最近よくある路線」の既視感が先に立ち過ぎて。「腕利きが涼しい顔で凶悪犯捻じ伏せ」「一芸に秀でた問題児の集まり」「主人公トラウマ抱え」「上層部がある秘密の目的で部署新設」「一応1話完結だが裏に大枠の謎ストーリー」etc…勿論既視感やパターンが即悪いわけじゃなく使いようではむしろプラスにもなるだろうが 今のところどうもマイナス面ばかりが気になり…

でも数字は上々らしいし アクション等頑張ってるのはたしかなので 次を見守りたし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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小杉勇 津島恵子 野添ひとみ『たそがれ酒場』

4/10月 神保町シアター『たそがれ酒場』(1955新東宝 内田吐夢)

http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/dancing_list.html#movie06

(※ネタバレ注意→) http://movie.walkerplus.com/mv24159/

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↑ 左 津島恵子 野添ひとみ宇津井健杉勇。本篇白黒。驚愕の大傑作。ひょっとすると国際級の歴史的映画ではとさえ。個人的には群像劇の面白さを井手俊郎の一連作群で開眼させられ中でも『誘惑』(57中平康)を現時点での邦画最高作に推したいほどだが本作も同傾向の魅力に溢れあるいは超えるかとも思える進取的成功作。誰が主人公か判然としない──と言うより主役脇役の別を要しない作劇が最大の特徴だが強いて言えば幾つかの重要局面に絡む小杉勇が一種の狂言廻しとして軸であり上のポスターもそれを踏まえる。俳優としての小杉を観るのは同じ内田吐夢によるサイレント作『警察官』(33) ↓ での主演…

http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2013/05/02/000000

…の他 戦中の『野戦軍楽隊』(44) 本作と同年の『月に飛ぶ雁』(55) 自ら監督した『船方さんよ』(58) 等での助演があるが台詞の多さ&活躍度は本作が断然一番で役者面の底力改めて認識。また中盤で小杉が「カルメン」に合わせ突然闘牛士の振りで踊り出すシーンは見事な身のこなしに吃驚で特集テーマ=ダンス関連の一端となる。その際 牛の役をやるのが酒場の無銭タカり屋を演じる多々良純でこの人も既見作中最名演。踊りと言えば忘れてならないのが津島恵子で半ば過ぎから不意に現われ実質出番短いにも拘らず妖しい存在感とパフォーマンスで一瞬にして画面を席捲。舞踊実技経験のほどは未詳だが音楽学校出身なので才はあるのかも。『七人の侍』(54)の翌年にあたり最も脂の乗った時期か。また小杉 津島とともにトップクレジットの一角となるのが野添ひとみでこちらは2、3曲美声披露。名作『姉妹』と同年で川口浩との交際始まる頃か(翌々年大映移籍)。音楽面での最注目は舞台となる酒場付きのピアニストと歌手を演じる小野比呂志 宮原卓也。其々当時現役の音楽教授&声楽家とのことで長尺聴かせる演奏と歌唱は本物。ともに演技経験なしと思われるが終盤魅せ場あり熱演瞠目。他には中盤短時間登場し風のように去る宇津井健丹波哲郎 とりとめない酔漢コンビ 加東大介東野英治郎 如才ない酒場支配人 有馬是馬 小野&宮原と因縁の音楽家 高田稔 小杉の過去を知る記者 江川宇礼雄 等々脇役の隅々まで印象的。一瞬乍ら江川部下役で江見渉(のちの江見俊太郎)の顔確認。天知茂の名もあるが見つけられず悔やまれる。音楽 芥川也寸志。脚本の灘千造はこれが初作とおぼしいが新人らしからぬ大胆且つ分厚い構成力と緻密な台詞の妙が素晴しいの一言。本作の他に60年までに4作ほど書いているが以後はないようで詳細不明。

なお驚くことに2003年に同じ脚本によるリメイク作『いつかA列車(トレイン)に乗って』が作詞家 荒木とよひさ初メガホン&津川雅彦主演で撮られ映画批評家大賞の監督賞と男優賞を得ているが一般的にはあまり知られてはいないらしくソフト化もない模様。

 

↓ DVD。本篇での津島は太腿見せず。背後の男は憎しみ持つ元恋人役 中村彰。

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現在は中古のみ(高値)でTSUTAYAレンタルもなし。

 

↓ 小杉が江川をスケッチするシーンのスチール。本篇での江川は中折れ帽姿。

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半村良の長篇小説に『たそがれ酒場』(未読)があるが無関係と思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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