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佐分利信『愛情の決算』『猟銃』

シネマヴェーラ渋谷佐分利信の世界》

http://www.cinemavera.com/programs.php

10/11土『愛情の決算』(1956東宝 佐分利信)

http://movie.walkerplus.com/mv24575/

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原節子 佐分利信。佐分利の監督作を観るのは初。大作。原 佐分利+三船敏郎の三角関係を恰も軸と見せながら真の主役は彼らを含め終戦混乱期から逞しく生き抜いた群像そのもの。その子供が団塊の世代でさらにその下になるオレらは彼らの苦難を肌身では知り得ない。それを説教臭くなく過度の自虐でもなく淡々と娯楽味を込めて見せるのがこの映画の凄さ。佐分利が二枚目どころを三船に任せ自分は戦地での上官気質が抜けず戦後を巧く生きられない情けない男に徹してるのが面白い。50年代とはこういうことなんだなと理屈じゃなく肌触りや匂いや風景で感じとらせてくれる映画。佐分利信侮り難し。

 

 

同日同所『猟銃』(1961松竹 五所平之助)

http://movie.walkerplus.com/mv19974/

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鰐淵晴子 山本富士子 岡田茉莉子(※本篇カラー)。実質主演山本。佐分利は『愛情…』から5年後のここではもうすっかり「これぞ佐分利信」。金も地位も名誉も女も全て手に入れながら愛にのみ飢えた高度成長期を牽引する男。謂わば『愛情…』で小林桂樹が演じた男の数年後の姿。そこまでにどんな過渡期があったかはもう語られない。ここから先は佐分利のこの〈姿〉のみが価値となる。しかし岡田という若い美人妻がありながらなんで…と世の男たちは首をかしげただろう。いや勿論山本の熟した妖艶さこそ似合いとは判るが。

 

 

 

 

 

にしても〈日本のオジサマ〉なるムズ痒い特集サブタイ、何とかならんものか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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