伊藤雄之助 越路吹雪 市川崑『プーサン』

10/29水ラピュタ阿佐ヶ谷『プーサン』(1953東宝 市川崑 和田夏十)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/koshijifubuki/#6

http://movie.walkerplus.com/mv23518/

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越路吹雪 伊藤雄之助。伊藤の主演映画初めて見た。このとき34歳で『悪女の季節』の5年前だがこっちのほうが年配に見える。うだつのあがらない教員という役柄に徹してるためか。越路吹雪は歌も踊りもなくこちらも威勢のいい下町娘の演技に徹してる。が何より目を瞠るのは市川崑の演出だ。キャリア上では社会派作が少ないというがこれはモロにブラックな風刺の釣瓶打ち。ギャグ系映画でありながらドイツ表現派風の不気味さが全篇に漂う。偶然同じ日神田古本まつりの出店の1つで市川関連の分厚い本を見つけ(タイトル失念)『プーサン』の項を立ち読みしたら「クライマックスのデモ隊と警察の衝突シーンは実際の〈血のメーデー事件〉の映像とフィルムをコラージュしたもの」「ラストの人けのない大通りは真っ先に浮かんだアイデアで早朝の日比谷でのロケ」と市川自らが語ってて膝打った(5千円もするので買わなかったが)。見るの3度目の三好栄子がお喋り好きな越路の母役でまたも絶品。

冒頭クレジットで原作者横山泰三が兄横山隆一とともにカメオ出演してると知って注目してたが判らず、あとで検索して2人とも警官役と判明。子供の頃うちは『毎日新聞』だったので隆一の『フクちゃん』愛読し泰三の『プーサン』も政治面の1コマ風刺漫画──と思ってたがどうやら記憶違いで、後者はこの映画の年に連載終了してたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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