竹本健治氏と幻の滝沢会議──あるいは故 東海洋士氏

 

 

昔上京時に竹本健治さんにお会いする際、新宿の談話室 滝沢(東口店と思う)で定期的に漫画原作を合議していらっしゃると言うのでその場にお邪魔し…

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…そのときに故 東海洋士(とうかい ひろし)さん 千街晶之さん 福井健太さんのお三方に初めてお会いしたのだった。伺ったのはお話し合いが終わった頃だったのでストーリーとか具体的なことはまるで知らず、後日沙汰止みになったと噂に聞いたのみだった。こんなふうに絵コンテまで描かれていたというのは他人事ながら少々驚き。

個人的なことで言えば、その後千街さんからはご著書を贈っていただいたり拙訳書解説をお願いしたり(スレイド『髑髏島の惨劇』)、福井さんにはお部屋に泊めてもらったり(東京ご在住時1度だけ)、東海さんとは年賀状やりとりしたり一緒に竹本さん宅に泊まったり(やはりご在京時1度だけ)するようになったことを思うと、本当に貴重な機会だった。がその滝沢も今はもうないそうで残念。

また東海さんは2002年に病逝されたと竹本さんからあとでお聞きして驚くとともに、闘病も知らず能天気な賀状を送り続けていたのが悔やまれた。お会いしたのは2、3度だけなのに同年という誼みもあってかとても通じ合える気がしたし(こっちが勝手に思ってただけかもだが)とにかく人柄が最高にいい方で、ご無沙汰のままの別れが無念だった。映画助監督 放送作家 萩尾望都の知己 等々多彩な顔を持ち、小説では短篇で『奇想天外』新人賞最終候補、長篇『刻Y卵(こくあらん)』を逝去前年に上梓。若年時には厖大な創作 詩作に励んだそうで、その偉才には幼馴染みの竹本さんも強く影響されたとご自身語ってた。泊めてもらいに行く道中折しも夏祭りに遭遇し3人で道端に坐ってアイス最中食べた思い出が懐かしい。

 

刻〓卵(こくあらん) (講談社ノベルス)

刻〓卵(こくあらん) (講談社ノベルス)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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