宝田明 雪村いずみ『嵐を呼ぶ楽団』

4/12土 ラピュタ阿佐ヶ谷『嵐を呼ぶ楽団』(1960東宝 井上梅次)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/dancing_singing/sakuhin2.html#19

http://movie.walkerplus.com/mv22750/

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↑ 左から宝田明(コンダクター&ピアノ) 神戸一郎(ベース) 高島忠夫(トランペット) 水原弘(ギター) 江原達治(サックス) 柳沢真一(ドラムス 現 柳澤愼一)。

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↑ 上段右から 宝田 雪村いずみ、 中段 神戸 環三千世 江原 柳沢、 下段 高島 朝丘雪路 水原。

素晴らしい! 何よりまず目を奪われるのは、吹替えでやってるとおぼしい楽器演奏を大胆にも手元まで大アップにしてその演技&演出の巧みさを最大限に魅せつけてるところ。しかもそこに徹底的にこだわって作中幾度となく繰り返してるのが何とも凄い!  五月蠅い音楽ファンか何か知らないが「不自然」とか評してるのを見かけたがそれこそ何も解ってない。これは観客が最初から吹替えと承知して観てることを大前提に、というよりむしろそれを最大の魅せ場にするためにこそ創られた映画であり、仮に吹替え以外の実演奏だったらそもそもこれを敢えて撮る意味がない。手品は手品だからこそあるいはミッキーマウスは中の人がいるからこその芸の魅力なのであって、種のない曲芸や本物の鼠のほうがいいって人はそっちだけ見てろってことになるのと同断。この映画はそこを最大のテーマにしてとことん穿ち抜いてるところが真価だ。また台詞が終始自然な上に洒落てるのと演出がテンポよく中弛み一切なしなのも秀逸。野心ゆえに周りを翻弄するバンマス役の主演宝田は大嵌まり。雪村いずみまたも天性のキレキレぶり。朝丘雪路も負けず歌 踊り本領大発揮。神戸&水原はじめバンドメンバーたちも全員美声披露。ジャズがカッコつけた気障で口喧しい趣味人の玩具に堕す直前の本当に楽しい万人のための音楽になりえた時代への夢に思いを馳せさせてくれる逸品。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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