鶴田浩二『誇り高き挑戦』

7/21火 ラピュタ阿佐ヶ谷『誇り高き挑戦』(1962ニュー東映 深作欣二)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/toei-gendaigeki/sakuhin1.html#06

(※ネタバレ注意→) http://movie.walkerplus.com/mv20489/

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↑ VHSジャケ写。DVD化済み。本篇白黒。前年監督デビューした深作欣二の出世作とのことだがこれは大いに不満。タイトルどおりの挑戦的題材(当時は時代背景的にテーマ自体に強いアクチュアリティがあったはず)にも拘らずこの類型的過ぎる作りはあまりにも勿体ない。挑戦的だったりアクチュアルだったりすれば何でもいいとか類型的なら全て悪いとかそういうことじゃない、何であれ「こういうのはこうやっとくのがカッコイイんだぜ」的な作り手側の意志の安易さが透けて見えるところが不満なのだ。安易じゃないそういう手法を敢えて選んだんだと言うのならもっと徹底的にやったらいい、こんな中途半端じゃなくて。昨日観たコテコテの悪ノリ映画『アマゾン無宿 世紀の大魔王』のほうが遥かに挑戦的で迫力に富んで面白く、何より作り手の意志の高度さが感じられた。

鶴田浩二は個人的には後年のテレビシリーズ『男たちの旅路』(大嫌いなドラマだったがなぜか欠かさず視てた)での傍迷惑なおっさんのイメージが強烈だっただけにこの映画での周りを犠牲にして自己満足に浸る主人公の役柄は皮肉にもとても似合って見えた。梅宮辰夫『アマゾン…』に続き若かりし姿再見、のちに貫録ついてからのほうがキャラ立ちしたのは何となく納得できる。

 

くどい繰り返しになるがこの現代史の暗部テーマは今の時代にこそとても魅力的でそれだけに本作は惜し過ぎる。換骨奪胎でも構わないから誰かリメイクしないかなと思うほど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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