小川真由美『悪女』/高倉健『二・二六事件 脱出』

8/19月 上京当日いきなり2本 ラピュタ阿佐ヶ谷『悪女』(1964東映 渡辺祐介)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/toei-gendaigeki/sakuhin3.html#21

(※ネタバレ注意→) http://movie.walkerplus.com/mv21246/

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小川真由美(25) 緑魔子(20)。傑作。今特集上映のイメージスチール作。家政婦は見たならぬ家政婦はヤられたか。破壊的でブラック過ぎるコミカル味は渋谷実に通じるかも。小川の体張った大熱演が勿論最大の見どころだが梅宮辰夫(26)もなかなか。『第三次世界大戦 四十一時間の恐怖』(1960)ではまだぎこちなかったが格段に達者になり後年を予感させる。緑は全裸シャワーシーン(背中側から)含め持ち前のエロチシズム垣間魅せるがストーリー上最要所にもうひとつ絡み薄いのが残念。やはり小川主演&渡辺祐介監督の緑デビュー作『二匹の牝犬』未見なのでいずれ是非観たい。

 

 

 

同日同所『二・二六事件 脱出』(1962東映 小林恒夫)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/toei-gendaigeki/sakuhin3.html#24

http://movie.walkerplus.com/mv20491/

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↑ 中央 高倉健。シリアスからコメディまでは幅広くこなしていた模索期高倉の注目作。個人的には寡黙朴訥な後年より軽妙さ饒舌さをも惜しみなく見せたこの頃を好む(但し本作の叛乱軍と対立する憲兵曹長役は後期の硬骨漢イメージに繋がるが)。がここでより圧倒的な存在感放つのはまたも三國連太郎だ。台詞表情とも芝居を感じさせないそれでいて誰より迫力ある独特の演技はおそらく天性のもの。首相救出のため秘書官三國が同僚中山昭二とともに高倉と初対面する数秒間の沈黙シーンは固唾呑む緊迫。叛乱軍指揮官役江原真二郎 高倉部下役今井俊二(のちの今井健二)ら脇も好演多し。大筋史実に即しているらしいが役名は全て変えてある模様。

ただ残念なのは個人的に不満持つ現代映画2作がどうしても連想されたこと。『突入せよ!あさま山荘事件』『クライマーズ・ハイ』(ともに原田眞人)がそれで、どちらも大事件を正面から描かず捜査or取材側の手柄話に終始していた点が大いに疑問だったが、この『二・二六…』にも類似の嫌いがあるのを否めず手放しで傑作とは呼びにくい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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