丹波哲郎 永井智雄『霧と影』

8/21金 ラピュタ阿佐ヶ谷『霧と影』(1961東映 石井輝男)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/toei-gendaigeki/sakuhin3.html#22

(※ネタバレ注意→) http://movie.walkerplus.com/mv20260/

f:id:domperimottekoi:20150821213152j:plain

↑ 鳳八千代 水上竜子 梅宮辰夫 丹波哲郎。原作(水上勉)未読。同じ61年の松竹『ゼロの焦点』(野村芳太郎)が2サスの原点と言われてるが実質的にはむしろこちらこそじゃないか? …とつい思うほど後年花開くコテコテ2サステイストに溢れてる。まず崖が再三重要アイテムとして出てくるし(上の ↑ スチールからして)、類型的登場人物と過剰演技、場面に応じてあざとく変え過ぎる音楽(ヒロインが出たら癒し系、サスペンス部分では小洒落ジャズ系etc)等々今では2サスでさえほとんど──いやたまにしかやらない禁じ手?のオンパレードで終始苦笑抑え難し。が『網走番外地』から『恐怖奇形人間』に至るまであらゆる作風を手掛ける石井輝男のこと、全てわざとやってるとしか思えない! …しかしヒットや評判には至らなかったようで、4年後東映が同じ水上勉物の大作『飢餓海峡』を石井に任せなかったのはこの『霧…』に懲りたからかも? …

…などと言って面白くないのかとなればそんなことはなく上記諸要素だけでも既に充分楽しめる(2サス調好きだけに)が、個人的最注目は新聞社キャップ役永井智雄が『事件記者』そのままの名調子を聴かせ/魅せてること。記者陣を前に長台詞の指示をワンショットでまくしたてるシーンや何台もの電話機操りながらの「ダンナ」「それからね」「ヘイヘイ」は当時の観客には拍手物だったのでは。他に久々見た安井昌二(四方晴美父) 検索したら昨年物故85歳。この人のみ類型脱した抑えた名演が印象的。

…否、もう1人例外がいた主演丹波。パリッとしたジャケットにピカピカの白靴でスマートに歩きまるで洋行帰りのスパイかギャングで、とてもドサ回りの記者には見えず。役柄的には10数年後の『砂の器』の刑事に繋がるところだがあちらでは流石にもっとリアリティあったような。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

広告を非表示にする