中川信夫『私刑』

10/6火 ラピュタ阿佐ヶ谷『私刑(リンチ)』(1949新東宝 中川信夫)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/nakagawanobuo02/sakuhin3.html#15

(※ネタバレ注意→) http://movie.walkerplus.com/mv27047/

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嵐寛寿郎 花井蘭子。原作大坪砂男「私刑」(創元推理文庫大坪砂男全集3『私刑』所収)をこの機に読。推理作家協会賞短篇で日本ハードボイルドの祖とも言われる由(解説より)だが個人的には叙述の妙から来る結末の劇的さに感心。この映画版は人間関係や筋立てに大胆なアレンジを加え終戦を挟んでの2世代に跨る日本現代史の縮図とも読めるほどのスケール感が卓抜。後半の戦後篇を池部良 久我美子が彩りとくに久我は本人歌唱と思われる美声で3曲ほど唄う。悪役進藤英太郎 東野英治郎好演。初見前検索禁物。

 

ところで久我の歌の中に「銀座カンカン娘」が含まれているが同題の有名映画が同じ新東宝で同年(1949)公開され主演高峰秀子が主題歌として唄いレコード発売されて(同年)戦後歌謡の定番の1つとなっており本作の久我バージョンは一般的にはカバーと見なされるだろう。だが実はこの映画は前年完成していたのが東宝とのいざこざで翌49年公開となったそうで実際の初歌唱は久我と高峰とどちらが先か微妙と思われる。事実上の公開は『銀座…』49年8月 本作12月なので本家カンカン娘が面目を保った格好だが場合によっては順番が逆になった可能性もありそう。

↓ 高峰バージョン


 

因みに『私刑』前半(戦前篇)で「君恋し二村定一オリジナル歌唱 ↓ が流れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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