市川右太衛門『薩摩飛脚』(戦前版)

12/21月 ラピュタ阿佐ヶ谷『薩摩飛脚』(1938新興京都 伊藤大輔)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/eigatantei/sakuhin1.html#01

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12/20開幕〈映画探偵の映画たち〉(朝の部) の皮切り作。↑ 右 市川右太衛門羅門光三郎。米国の日系人コレクター伴武(ばんたけし?)の遺品 ↓ の1つとのこと。

https://kaken.nii.ac.jp/d/p/18820057.ja.html

音声が一切ないがトーキーだったものをわざと音を外し弁士付きで鑑賞されていた(日系人コミュニティで?)らしいと言う。そのため純粋な無声映画と違って字幕もなく映像でストーリーの概略が伝わるようにする意図も込められていない。それでも少しは判るだろうと高を括って事前情報一切入れず観始めたが…甘かった。複雑過ぎる物語と一筋縄でない人物相関に加えて終始続く激しい映像の乱れ…結局9割方珍紛漢紛を脱せず。右太衛門が序盤仲間に何か催促されながらゴロゴロしてるあたり大石内蔵助? などと一瞬思ったりもしたが無論そんなはずもなく。が都合3度の右太衛門大立ち回りの迫力だけは瞠目余儀なし。【映画にとって音声とは何か。常識を揺さぶる一本】の惹句は終映後にこそまさにと思い知る。神保町シアターなら例によって弁士&伴奏つけるところだろうがこういう観方も試みとしてはありかも──あくまで試みとしてはだが。

因みにこれ ↓ は2008年国立近代美術館フィルムセンター上映時の広告。こちらも無音のままだったようだが一応解説配布した由。

http://intro.ne.jp/contents/2008/05/01_1310.html

 

帰宅後Youtubeで戦後リメイクの1つ(1951嵐寛寿郎主演) ↓ を視て初めてストーリーや人間関係をある程度把握。ラストのみ大幅アレンジされてるようだが他はかなり忠実に踏襲されたシーンも随所に。中盤高田浩吉の歌あり。


 

http://movie.walkerplus.com/mv27241/

がこれでもなお幕末情勢等の知識に乏しいため完全理解とまでは行かず。こちらでもアラカンの殺陣は流石と感嘆。

検索すると元々は1932、33年に伊藤大輔 山中貞雄が撮った2部作無声映画(大河内傳次郎主演)をのちに伊藤自身がトーキーでリメイクしたのが今回上映作の由(やはり前後篇に分かれてる)。戦後には上記アラカン版の他1955年の右太衛門再主演版、テレビでも50年代終盤に連続ドラマ、80年代に森一生演出 平幹二朗主演の単発物と意外なほど多くあり、人気演目と言えるのかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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