笹森礼子『七人の刑事 終着駅の女』

 2/11木 ラピュタ阿佐ヶ谷『七人の刑事 終着駅の女』(1965日活 若杉光夫) 

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/tokyo_eigachizu/sakuhin4.html#32

(※ネタバレ注意→) http://movie.walkerplus.com/mv21622/

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↑ ポスター2種 上 笹森礼子(25)の顔 下 捕物シーン。人物 左から 菅原謙二(39 後年 謙次) 笹森 堀雄二(43) 芦田伸介(48) 佐藤英夫(40) 城所英夫(38) 天田俊明(31) 美川陽一郎(47)。本篇白黒。今特集で一番観たかった作。一昨年同劇場で初見 ↓ 。

http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2014/02/28/000000

今回再見し このとき書いた ↑ 感想を強く再確認。警察物系ミステリー映画としては驚異的大傑作。1965年という時点にこの映画が登場したのはある意味象徴的な出来事で 時代性の変遷等考えると以後今日に至るまでこれを上回る同系作があるとは想像し辛くその意味で個人的には空前絶後の傑作と敢えて呼びたい。今回改めて瞠目したのはやはり長廻し効果の強烈さ。単に長いだけならもっと長く廻してる映画も他に幾らでもあるだろうがこれだけ多用し且つ其々が例外なく卓抜な効果をあげているのには驚くしかない。主要なのは3度あり北林谷栄(54) 澄川透(?) 笹森が其々身元不明死体に関し捜査本部を訪ねるシーンでいずれも長いがとくに笹森のケースに注目。中盤笹森初登場するが本部多忙のため衝立の陰で待たされその間に刑事たちが出入し諸々の台詞ののちようやく芦田が笹森に気づいたとき足早に抜け出す。 その数分(10分近く?)の間ときおり衝立の陰の笹森が垣間見えつつ全くカットなしのワンショット。カメラはかすかに左右するのみで9人いる画面中人物(7人の刑事+所轄刑事=大滝秀治(40)+笹森)の誰かに格別焦点を合わせるわけではなく常に群像として捉える。この直後からの展開を考えると作中の最重要シーンとも言い得る。迫力とかスピード感とかいったものが眼中にないかのような全篇を貫くある種のドキュメンタリータッチがここに集約されている。が手ぶれを多用したり不必要に間を長くしたり等近年の所謂POVのようなあざとさは微塵もない。俳優陣は過剰演技を抑え(が抑え過ぎてもいない) 背景音楽はほぼない等徹底してリアルさ優先だが芸術性や進取性のためにそうしているわけではなくあくまで映画としての効果のためと窺えるところがこの映画の凄み。笹森は同じ日活の青春物やアクション物で培った力の全てを注ぎ込んだ名演。この年結婚引退したそうでその意味でも貴重な代表作。また上野駅のあまりにもリアルな大雑踏(とくにラストの)がどこまで本物かと今回も目を凝らしたが依然判然とせず。が徒に深く穿鑿せず映画そのものを堪能できればよしとしたい。若杉光夫監督 他作は先日の吉永小百合初主演『ガラスの中の少女』(1960)を観ているのみ。別分野だけに作調は大きく異なる。

 

前回も載せた(上のポスターにも)このスチール ↓ 終盤と思っていたが記憶違いで序盤のシーンと判明。左 菅原 右後方 天田 追われるのはショバ屋の男(高山季雄)。

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これまた前回も挙げたがテレビ版主題曲 ↓ 。

本作では使われていないが情緒を限定しないリアル志向のためにはよかったかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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