藤田まこと『喜劇 新宿広場』

11/9水 ラピュタ阿佐ヶ谷『喜劇 新宿広場』(1969東宝 山本邦彦)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/tokyo_eigachizu02/sakuhin2.html#19

http://movie.walkerplus.com/mv22636/

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↑ 上 三田佳子(28) 藤田まこと(36) 中 左から松山英太郎(27) 黒沢年男(25) 東山敬司(?) 下右 伴淳三郎(61) 森光子(49)。芸能史面 社会風俗面ともに興味深い要素満載。お話の軸となる「新宿に若者の広場を」計画は同年(69)発生した新宿西口地下広場の反戦フォークゲリラ事件が背景と思われ冒頭では駅周辺にたむろするフーテン族の様子が実際映像&仕込み俳優の演技で描写され観光資源化していることが台詞に採り入れられたりする。がセミドキュメンタリー化等の妙な深入りはせず社会風刺喜劇の素材にとどめている点がむしろ好印象。そうした若者たちの動向に感化された昔気質の義理人情ヤクザ 藤田まことと姐さん三田佳子が一肌脱ぐミスマッチ設定(当時隆盛の任侠映画への絡めか)も利いている。変に凝り過ぎたり支離滅裂に走ったりせず安心して観られる純娯楽作。藤田は前年『てなもんや三度笠』終了し絶頂期から翳り差した頃。森光子 翌70年より『時間ですよ』開始。他に柏木由紀子(22) 溌剌ミニスカ―ト姿鮮烈。同年青春ドラマ(本作共演 東山敬司主演)で人気出始めた頃の由。怪しげなベトナム脱走兵役E・H・エリック(40) ビートルズ公演で司会務めた3年後。越路吹雪(45) 本篇に絡まない割り込み歌唱映像で2、3回唄う余禄(オリジナル曲かは不明)。監督 山本邦彦は映画少ないが後年2サス多作し現在も活躍(『法医学教室の事件ファイル』 シリーズ今年も1作)。

 

↓ エリック 三田の壺振りで藤田と勝負の図。手前の黒いのは現金代わりに賭けた着物。

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↓ 69/6月 西口地下広場フォークゲリラ事件。以後集会禁止 名称広場から通路に変更。

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冒頭流れた「フランシーヌの場合」 映画で聴くのは翌70年の『殺し屋人別帳』(石井輝男)に次ぎ2度目だがそちらは佐藤允の鼻歌だったので 新谷のり子本人歌唱としては初聴き。当時の雰囲気を映す曲とは言えそう。↓ これは80年代の映像らしい。

迂闊にも何となく洋楽カバー曲のように思っていたが詞曲とも本人作と初知り。同年3月のフランシーヌ・ルコント焼身事件に触発されて書き6月発売し瞬く間に大ヒットとは怒涛の時代感否応なし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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