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森雅之 轟夕起子『東京のヒロイン』

3/5(日)シネマヴェーラ渋谷東宝特集 再訪

『東京のヒロイン』(1950 島耕二)  デジタル上映

http://www.cinemavera.com/programs.php

(※ネタバレ注意→) http://movie.walkerplus.com/mv27250/

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香川京子(19) 轟夕起子(33)。本篇白黒。主演 森雅之(39)と轟。デビュー翌年の香川は脇で轟妹役。傑作。驚くばかりにお洒落なコメディー。花の都パリのイメージかと思わせるセットの東京街頭を舞台にライバル雑誌の記者(編集者ではないらしい)同士が謎の評論家への原稿依頼権を奪い合ううちに恋情へ…と言う軽みの極致テーマで リアルな生活感のある重めの要素は一切挟まらず終始陽気なファンタジーに徹した作りが最高。ストーリー上のある仕掛けの種明かしが中盤にあり観覧前は検索せずが賢明(ラストにも伏線活かす秀逸な落ちあり)。森『羅生門』と同年で役柄の振り幅に瞠目。台詞に所作に自然なコミカル味出しつつもダンディーさ失わず 二枚目乍ら人の良さの滲み出る憎めない男造形も利く。轟 ヒロイン乍ら既に肥満タイプで知られていた頃でその点を作中の似顔絵(森が描く設定)で微笑ましくも揶揄されるシーンあり。上のスチールのピアノ歌唱始め3シーンで杵柄の美声披露。ピアノは香川の右手との連弾もあるが音源吹替えかは不明。香川 実生活でバレリーナに憧れていたのは事実とのことだが実技のほどは未詳(稽古シーンは爪先のみの映像/ラストの舞台ではパフォーマンスごく僅か)。助演陣にも注目多し。沈着なイメージの斎藤達雄 半裸シーンもある奇矯な作家役怪演。入江たか子 アル中バーマダム役笑演。菅井一郎 洒脱なバーテン役巧演 カクテル作りシーン堂に入り。最注目は 潮万太郎(弓恵子 父!) 笑い上戸の酔漢役 爆演 アクロバティックなアクション爆笑必至。森 同僚役 河津清三郎のみ出番少なく惜しい。映画会社(or監督)の別に関わりなくこれほどの舌を巻くお洒落さはおそらくこの時代だからこそで 同じ50年代でも中盤を過ぎ60年代に差し掛かる頃には喜劇の質が大きく変わり本作のような滋味は醸し出されにくくなってくるように思われるが…60年代に入り本作監督 島耕二が撮った『アスファルト・ガール』(64) ↓ には夢よもう一度の気概が窺えた。

http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2015/04/18/093238 

 

なお轟夕起子は本作と同年(50)マキノ正博と離婚 3年後(53)島と再婚の由(のち離婚)。

 

(併映『若さま侍捕物帖 呪いの人形師』)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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