石原裕次郎 北原三枝『素晴しき男性』

4/5水 神保町シアター『素晴しき男性』(1958日活 井上梅次)

※タイトル注意『素晴らしき…』でなく『素晴しき…』。

http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/dancing_list.html#movie04

http://movie.walkerplus.com/mv25635/

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↑ 中央 石原裕次郎 その右 上から 月丘夢路 大坂志郎 柳沢真一 左 上から 白木マリ 北原三枝。驚きの傑作ミュージカル映画。監督脚本の井上梅次がショー構成も手がける。裕次郎は序盤30分ほどしてようやく登場しやや焦れるが北原は出ずっぱりである意味単独主演の感すら。特集テーマの踊りは同日先に観た『青春怪談』での北原は稽古シーンのみで物足りなかったが本作では実力本格披露するとともに歌声も聴かせる。歌と言えば裕次郎が大車輪の活躍でソロ&コラボ数度ずつあり演技よりやはりこちらが得意の人かと。踊りとまでは至らない乍ら振りも魅せ 最注目は仲間たちとともに大坂志郎(北原義兄役)を見舞う折の公園での集団演舞で裕次郎1度とんぼ切りあり。前年の『嵐を呼ぶ男』で悪役ドラマーを演じた笈田敏夫が本作では気のいい同僚役で本領の歌唱力発揮。その恋人役白木マリは得意のダンス。柳沢真一はポスターでの扱いは大きいが見せ場はあまりなし。待田京介裕次郎弟役で北原を巡る恋のライバルとなる一方踊りにも参加(ややぎこちなし)。助演陣最瞠目は裕次郎姉役の月丘夢路で いつも乍らの高演技力に留まらず終盤 鏡の中で悪魔となった分身との2役でのセクシーな網タイツ姿パフォーマンスは必見物。他にストーリー面で北原姉役 山岡久乃 月丘恋人役 金子信雄 裕次郎両親役 三島雅夫&清川玉枝らが脇を固める。とくに清川はお話の軸となる一番の憎まれ役を巧みにこなし見事。また個人的に目を惹かれたのは平素アクの強い役の多い西村晃が好漢の舞台裏方役で一同による演舞にも陽気に加わっているのと もう1人は同じく裏方同僚役の田端義夫。得意のギター抱く姿一度あるもののソロ歌唱はせず台詞もほとんどなしで惜しい。総じて最大テーマである音楽面を筋立てが邪魔しない秀逸な作り。これほどの傑作にも拘らず裕次郎映画としては人気作群の陰に隠れ(あるいは他愛ない安易作と誤解されているのか)等閑視されているようで勿体なし。VHS化のみ1度ある模様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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