丸山明宏 田村正和『黒薔薇の館』

5/7(日) ラピュタ阿佐ヶ谷『黒薔薇の館』(1969松竹 深作欣二)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/kaikigensou/#04

(ネタバレ注意…と言うより終盤の筋誤まり→) http://movie.walkerplus.com/mv22428/

f:id:domperimottekoi:20100420163131j:plain

↑ 上 丸山明宏 下左から 小沢栄太郎 田村正和 松岡きっこ 内田良平 西村晃

『黒蜥蜴』に続き丸山+深作による妖女映画だがそちらとは些か異なる意味での傑作。主演丸山が美貌の悪女である以外は前作との共通点はないと言っていい。お話上の続篇でもなく人物も全て別で(松岡 西村 川津祐介 宇佐美淳也ら俳優陣は一部重なるが) 乱歩 三島の雰囲気を残すとさえ言い難い全くのオリジナルと見るべきと思われる。が松田寛夫+深作 共同脚本による新たな世界観は独特の美学を透徹させ前作とは別次元の驚きを呼ぶ。前半はタイトルどおり〈黒薔薇の館〉での丸山を巡る男たちの舞台劇然とした大仰な台詞と絡みが繰り広げられ 後半は一転して街・山・海での迫力に富む動的展開となる。その後半である意味主役となるのが(個人的最目当てでもある) 田村正和で 半ばにさしかかる40分過ぎにようやく登場しやや焦らせるが 以後の大熱演と輝きは丸山をも影薄からしめるほど。60年代の出演作数本観た中で最奮闘。薄い鼻髭と昏い視線で時に暴力的になる様は 愛に飢えて放蕩する良家次男 即ちまさに〈憂愁の貴公子〉役柄にド嵌まり。その田村の謂わばライバルとなるのが父役 小沢でこちらも丸山への愛に燃える老富豪が既見作中最名演。また長男役 室田日出男も平素の悪役とは違う不気味なセレブ男を巧演。その妻役 松岡と 小沢の病身夫人役 宝生あやこ も出番少なくも存在感。前半〈館〉を賑わす男たちでは西村 川津に加え荒くれ船乗り役で内田良平が登場し 丸山の護衛役 城アキラ(のちのジョー山中)と迫力のナイフバトル。田村の不良仲間役で昨年物故した曽根晴美

 

前半 丸山が〈館〉で数曲唄う中に薔薇テーマのルンバがあり個人的好み。が曲名不明でこの映画オリジナルかも未詳。

 

本作も『黒蜥蜴』同様 国内では一度VHS化されているのみだが やはり海外人気は高いらしく『Black Rose Mansion』としてDVDが逆輸入されたりしている。

f:id:domperimottekoi:20170509184047j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

広告を非表示にする