原節子『慕情の人』

5月初旬某日 ラピュタ阿佐ヶ谷『慕情の人』(1961東宝 丸山誠治)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/toho-bungei/sakuhin2.html#11

http://movie.walkerplus.com/mv19907/

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チラシ ↑ 右 原節子三橋達也  左 白川由美と三橋。本篇カラー。観覧後 井上靖の原作『揺れる耳飾り』(文春文庫)に関心湧いたが現在では新刊出廻りないため図書館より借り出し読み 記載遅延。お話ほぼ忠実に踏襲と確認。才色兼備でしっかり者の女店主 原と その義妹 白川と 番頭的立場の三橋と 白川の恋人 滝田裕介とが織り成す奇妙な4角関係を コメディともせず真面目過ぎる悲恋物ともせず 安心して観られる端正且つ通俗味にも富む恋愛映画に仕上げた娯楽佳篇。主要4俳優とも原作キャラに沿う適役。原は上品過ぎも大人し過ぎもしないある意味強気な未亡人を快演。そんな義姉に対抗心を燃やす役どころ白川は撥ねっ返り娘にまでは至らない困ったお嬢様を巧演。三橋は女性に口五月蝿い嵌まり役の渋いモテ中年を爽演。滝田はある種三枚目乍ら陰に隠れ切らない存在感。他では短い出番乍らバーマダム役 坪内美詠子 その客となる実業家役 伊豆肇もいい味。ラストで原作タイトル(揺れる耳飾り)の意味がようやく発揮されるところが洒落ている。原の主演作としては小津安二郎 唯一の東宝作『小早川家の秋』と同年のため一般的には目立たないだろうが(原が未亡人役の点が両作似通うが制作 公開ともにこちらが先らしい) 所謂文芸映画の趣を具え乍らも肩の凝らない軽みが心地よく捨て難い逸品。本作の翌々年(63)小津物故に伴い原引退。

↓ 原と滝田裕介。

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