伴淳三郎 ハナ肇 高島忠夫『イチかバチか』

6/12月 ラピュタ阿佐ヶ谷『イチかバチか』(1963東宝 川島雄三)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/toho-bungei/sakuhin4.html#35

(ネタバレ注意) http://movie.walkerplus.com/mv20916/

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↑ 中央上 伴淳三郎 右上&左中央ハナ肇 左上&右下 高島忠夫+団令子 左下 水野久美。本篇白黒。城山三郎 同題原作(角川文庫)未読。川島雄三には珍しいコメディーと見せかけたセミシリアス路線。誰が敵で誰か味方か判らない騙し合い&戦々恐々には一時も気を抜けないスリルさえ。主要人物全員が抜け目ないやり手揃いで 喜劇にありがちな足引っ張りキャラ(笑えないギャグ担当員とかマゴつく怒鳴られ役とか)が1人もいない終始の軽快展開も秀逸。俳優陣では伴淳+ハナ+高島が三つ巴主役の感で其々持ち味十全発揮。女優ではヒロイン格 団令子と次点 水野久美がともに油断ならない女狐どころだがやや男優陣の陰に隠れ気味。クライマックスは伴+ハナ+山茶花究の大演説合戦で とくに山茶花は最長尺の政経弁舌を本物政治家顔負けの見事な滑舌で披露し瞠目。他にハナ愛人役 福田公子 横山道代 組合幹部役 田部謙三 二瓶正也。ラスト近くで某有名コメディアンがごく短くゲスト出演しており要注目(カメオではなく台詞もあるがノンクレジットなのは他映画会社絡みのためらしい)。

 

伴淳三郎は『駅前シリーズ』連続ヒットの真っ只中で目立たないせいか主要出演作にも数えられていないようで惜しい。ハナ肇は代表作『馬鹿まるだし』(64)の前年にあたり ソロ活躍の契機となったか。高島忠夫は本作と同年(63)寿美花代と結婚 翌年長子殺害事件に見舞われることに。

川島雄三は公開5日前に急死(45歳) 事実上の遺作となったが 以後予定されていた待機作が3本あったそうで(その1つが1996年 篠田正浩フランキー堺により引き継がれた『写楽』) その意味では幸運作と言えるかも。

 

↓ 団 高島 伴 ハナ 水野。手前 本作呼び物小道具 現ナマ30億円(上のポスター ↑ にも)。

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↓ 演説合戦シーン 高島 伴 ハナ 山茶花究。伴が左手に持つのは愛用設定のステッキ。

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