大坂志郎 月丘夢路『不道徳教育講座』

6/22木 ラピュタ阿佐ヶ谷『不道徳教育講座』(1959日活 西河克己)

日活文芸物特集初訪。帰省の為 劈頭作『あした来る人』未見となり残念。

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/nikkatsu-bungei/sakuhin1.html#03

http://www.nikkatsu.com/movie/20310.html  http://movie.walkerplus.com/mv25893/

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大坂志郎 月丘夢路。観覧を挟んで原作(三島由紀夫 同題書 角川文庫)初読。が現存の文庫版は前後篇合本で後篇は映画公開後の60年刊と知る。原作は軽妙エッセイなので映画化では趣旨を汲んだコメディ作劇による表現となる。集中とくに序盤の「教師を内心バカにすべし」「大いにウソをつくべし」「泥棒の効用について」「処女は道徳的か?」等の章が活かされ ときに台詞も援用されている模様。大群像劇乍ら主演は大坂志郎で 女誑しの大悪党とお堅い高級官僚の2役を巧みに演じ分け 道徳vs不道徳構図の滑稽さor反転テーマを体現。この頃の映画での大坂を見る度に思うが 後年のテレビドラマでの「少し情けない父親像」期とは懸け離れた徹底した洒脱さぶりにいつも乍ら舌を巻く(だからこその本作での主役起用と)。個人的最目当ては月丘夢路だが なぜか序盤と終盤のみの出番で期待した活躍までは至らず。他女優陣ではのちに『男はつらいよ』シリーズで名を馳せる三崎千恵子が不貞願望によろめく校長夫人役で必笑。その娘で処女を売りたがる女学生役 清水まゆみ も注目。男優陣では偽善者校長役 信欣三 そのドラ息子役 長門裕之 清水に恋慕する組合幹部役 柳沢真一 大坂をつけ狙うヤクザ役 佐野浅夫らが目を惹く。冒頭とラストに三島由紀夫 特別出演 一度も瞬きせず観客に語りかける半微笑顔が印象的。

 

原作は『週刊明星』創刊号(58)から連載され まだ芸能専門ではなかった同誌で忽ち評判となり現在に至るまで人気の由。巻頭の章「知らない男とでも酒場に行くべし」で三島が銀座で出会った17、8歳の少女らと意気投合し恋愛話やらに花を咲かせる描写があるが どこまで実話やらとニヤリとさせ乍らも嫌味に見えないのは作者のキャラ得か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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