高千穂ひづる『明日への盛装』/有馬稲子『充たされた生活』/岡田茉莉子『愛情の系譜』

ラピュタ阿佐ヶ谷 松竹文芸物特集 続

11/28火『明日への盛装』(1959 中村登)

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↑ 上 高千穂ひづる 石浜朗芳村真理。↓ 杉浦直樹 石浜 高千穂。

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↑ 高千穂 大木実。白黒。原作(津村節子)未読。過熱「ご成婚」ブーム風刺のコミカル佳篇。高千穂 同年(59)の『からたち日記』で魅せた活性はやや影潜め 今作では男優陣活躍の受け身に廻る感。相手役候補 大木 石浜 杉浦 ともに溌剌 とくに大木の洒脱さ瞠目。上のポスターで目立つ芳村真理は本篇ではいまひとつ物足りず。

 

 

1同日『充たされた生活』(1962 羽仁進)

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有馬稲子 アイ・ジョージ。白黒。羽仁監督作初見。原作(石川達三)未読。撮影 長野重一は3年後(65)の『東京オリンピック』担当で そこへ繋がるドキュメンタリー(疑似)風効果活かす進取作。台詞も自然さを採り入れ佳。有馬の夫役 アイ・ジョージはほぼ序盤のみで いつも乍ら巧みだが 今回はリアルさ心掛けてか抑え気味。上のスチールではギター持つが本篇にはなく歌唱片鱗も見せず惜。お話上の有馬の相手役としては田村高廣と原田甲子郎が争うが 目立ち度で原田に分あり。元々脇役俳優のようでこれが代表作か。島かおり 台詞なく顔見せのみ。

「どこが充たされた生活なのか」とのネット評見かけたが タイトルが逆説であろうことは原作未読&映画観覧前でも察しつくところで 背景となる安保闘争も当然そこに絡むのは瞭然。ただ如何せん主演 有馬(企画者でもあり)の美人過ぎ度(=非リアル度)が消されていないため 結局「充たされた映画」となってしまっているのは致し方なし。

 

 

11/29水『愛情の系譜』(1961 五所平之助)

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岡田茉莉子 三橋達也。カラー。原作(円地文子)未読。大作&芸術祭作乍ら 最難点は脚本で キャラ&台詞が類型的に過ぎ 演出もそれに順じているのが残念。「母親」乙羽信子は例により「~だよ」「~だい?」口調で ちゃっかり者の「妹」桑野みゆきは名前で自称し 「お嬢様」牧紀子はスキップで歩き 「洋行帰り」の三橋は肩をすくめ 更生途上の「不良」宗方勝巳は「せんせえ~」と矢鱈甘えた声を出すetc それらに自然さがなさ過ぎるため展開も説得力希薄とならざるを得ず。同年(61)の同じ五所監督作『猟銃』もっと切れ味ある佳作の記憶あり 本作の足踏みは些か疑問。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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