『ベンスン殺人事件』『世界の果ての庭』『ミッドナイト・ブルー』

珍しく相次いでご本を頂戴したのでご紹介させていただきます。

日暮雅通さんからS・S・ヴァン・ダイン『ベンスン殺人事件』(創元推理文庫)。

西崎憲さんから『世界の果ての庭　ショート・ストーリーズ』(創元推理文庫)。

植草昌実さんからジョン・コリア『ミッドナイト・ブルー』(扶桑社海外文庫)。 f:id:domperimottekoi:20130504235903j:plain

『ベンスン…』は2月刊ですがゆえあり今般日暮さんよりじきじきに。個人新訳によるヴァン・ダイン全集2巻目(1巻目は『僧正殺人事件』こちらもいただきました)。「巨匠のデビュー作にして米国本格ミステリ黄金時代の幕開けを告げた記念碑的傑作」(裏表紙より)。解説戸川安宣。これ恥ずかしながら初読、謹んで拝読させていただきます。

『世界の…』は第14回日本ファンタジーノベル大賞受賞作の初文庫化。「繊細で美しい物語の断片が創る庭園のごとき小説世界」(裏表紙より)。解説円城塔。新潮社版で拝読していますが再読で必ず新たな世界が展けるはず。

『ミッド…』は井上雅彦編の新シリーズ《予期せぬ結末》の1巻目。短篇の名手コリアの傑作集。初訳2編および雑誌＆アンソロジー初出のまま個人作品集には未収録だった作が大半を占めているところに編纂者の創意が窺えます。「意想外の設定と冴え渡るラストのひねり」「犯罪と恋愛をめぐる珠玉の16篇」(裏表紙より)。序文井上雅彦、解説植草昌実。植草さんは《異形コレクション》に創作が収録されるなど井上さんとは縁深く(序文に〈短篇小説の生き字引〉との讃称あり)、この新叢書でも抜群のコラボが展開されそう。(2巻目はチャールズ・ボーモント傑作集となる模様)

日暮さん西崎さん植草さんありがとうございました！