『怪談せむし男』『悪魔が呼んでいる』

シネマヴェーラ渋谷〈妄執、異形の人々傑作選〉

http://www.cinemavera.com/programs.php

8/20『怪談せむし男』(1965東映http://eiga.com/movie/70270/

f:id:domperimottekoi:20130821104948j:plain

西村晃の熱演は誰もが言うことだからさておき 一番凄いまさに怪演なのは霊媒役の鈴木光枝(2007没)。貞子も伽耶子も口裂け女も顔負けの凄まじさ。また『モノクロームの少女』での紳士然とした酒造会社老社長役が記憶に新しい加藤武の 死んだばかりの息子の妻(楠侑子)にニタつきながら言い寄る好色冷酷な精神病院長役も目を惹く。

 

 

同時上映『悪魔が呼んでいる』(1970東宝)http://eiga.com/movie/68966/

f:id:domperimottekoi:20130821125143j:plain

f:id:domperimottekoi:20130821104837j:plain

兎に角 酒井和歌子の魅力爆発の1作(※↑ 写真は別作品)だが ミステリー映画としてもこれは純粋に傑作。シネマヴェーラの紹介には「ありえない展開に口あんぐりの怪作」などとあるがそんなことはない。もっとはるかにありえない事件が現実にいくらでも起きているし 何よりこれは〈怪作〉ではない。怪作とか怪演と言えばすぐ喜ぶ向きがあるが そういう短絡的な目で見てしまっては作品の本質を見失う。これはソフト化されていないのが勿体ない逸品。内田けんじよりいいかもしれない?

また大滝秀治(2012)北林谷栄(2010)西沢利明(2013)と近年没した名優が多く出ているのも特徴。田中友幸と共に製作に名を連ねる田中文雄も2009没。角田喜久雄作品(『黄昏の悪魔』=未読)の映像化である本作は田中の趣味の反映だったか。

酒井和歌子は子供の頃 風邪薬ベンザのCMで目を惹かれたものの 映画は勿論無縁だったしドラマでもあまり見る機会がなかったが 唯一『香港からの手紙』(73)のみ記憶。海外ロケのサスペンスで面白かったが 検索すると彼の〈土曜日の女シリーズ〉(=火曜日の女の延長シリーズ)の1作とのこと。地方局では時差OAもあったそうなので深夜帯で見た憶えがあるのはそういうわけだったか。演出はこの『悪魔が…』と同じ山本迪夫。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.