菊地秀行『魔界船』シリーズ(祥伝社ノン・ノベル)全3巻を読む。
1『若きハヤトの旅』 2『女戦士ジェリコ』 3『天上への道』
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http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396210076
http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396210106
1巻目の「あとがき」に作者自身によるネタばらしがあるので注意──
──といってもそれによってこの物語を読む感興が殺がれることは全くないので心配する必要はない。作者の壮大な想像力(創造力)とそれを語り切る〈力〉はそんなことものともしないし当然その自信があればこそだ。実のところ個人的に菊地秀行の〈文〉はつねに秘かな心の師でありつづけてる。この作家が記者時代に培われたという〈具体的に書く〉という言葉の持つ深い意味と真髄はつねに目標だ(判ってないやからどもがよくヌカす「描写と説明は違う」なんていうしたり顔の歯の浮くアホ臭いホザきを目にするたびにそれだけは死んでも絶対に心がけまいと自信を以て誓えるのも菊地秀行のこの言葉のお陰だ)。
「本書についてはあまり言葉を費やしたくない。まずは読んでいただきたい。これまで作者が物して来た数多のシリーズとは異なった感想を読者が抱いて下されば、ペンを走らせた甲斐があったというものだ(1あとがきより)」
「異世界の醍醐味は、単なる空間的な広がりではない。その包含するイメージである(2あとがきより)」
「私と祥伝社もそろそろ彼らとあの街が恋しくなってきたようだ(3あとがきより)」
彼らとは秋せつらやメフィストたち、あの街とは勿論魔界都市新宿。だがこの〈魔界船〉の世界もそのさらにのちに再び語り継がれる日があるようだ。
菊地さんありがとうございました!

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