マイクル・コーニイ『バラークシの記憶』(山岸真訳 河出文庫)を読む。
名作『ハローサマー、グッドバイ』の遠未来続篇で、劣らぬ傑作!「フューさまの名にかけて!」も健在。が前の主人公たちは既に遠い伝説で、世界観の謎が明かされていくと同時に新たな謎がどんどん出てくる。殺人事件、地球人との関わり、〈記憶〉の秘密、そして魔訶不思議な生物たち… イマジネーションの奔流はより放埓になった気がする。とくにアレ(マル秘?)は凄いな。ひょっとすると絵柄としては宮崎駿が似合うのかもしれないが、個人的には贔屓な萩尾望都を思い浮かべながら。いやーSFってやっぱ想像力(創造力)豊か。ホラーは負ける? うーむ負けてらんない(山岸真さんにもネ;;)!…

- 作者: マイクル・コーニイ,山岸真
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/07/04
- メディア: 文庫
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なお解説によると伝説?の『ブロントメク!』も復刊されるそうだが、いっそそちらも山岸さんやったらよかったんじゃ?
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