グレッグ・イーガン『白熱光』

グレッグ・イーガン『白熱光』ようやく読了…といえるか怪しいが。

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…いや、読んでもなんも解ってないから。いやイーガンは正直今までも解ったことないけど。それでも『宇宙消失』や『万物理論』は何ていうか一応小説らしい雰囲気?はあった、頭を百倍よくしたディック、みたいな?(嘘です) でも今回はそこらへんからしてまるで違う。とっにかく石があっちに落ちてったと思ったらこっちに落ちてって?みたいなのの延々の繰り返し…もー頭痛くなるしかないっしょこんなの!!… ただ訳者山岸真氏が「あとがき」で言ってるように「専門用語を極力使わずにそれ(=ハードさ)を行なっている」「解らなくても探求と発見の感動は何となくでも伝わってくるはず」なあたりがわずかに救いにはなってて、その意味ではむしろ今までで一番非ハードで一番解り易いと言えるのかも?(嘘です)。…そんなであっても兎にも角にも最後まで読み通せるのは、やはり(いつも思うが)山岸氏の文章の巧さによるところが大きい、というかそこにすがるしかない。つまり(変な言い方になるが)意味は解らなくても日本語の文の流れは「解る」という気にさせる、つまりは言葉の心地よさってことでしょうか。そこがいつもほんとに巧いと思う。オレなんかイーガンの百倍判り易い原文でも「訳文が下手で読みにくい」とかすぐ言われるもんな。だから今回は(今回も)イーガンを(あるいは小説を)読んだというより山岸氏の見事な文章を、というより見事な散文詩を読んだ、みたいな感じ。そのお陰か読んでる間頭の隅にボルヘスの「トレーンウクバル」がなぜか浮かんでた…

(前にも書いた気がするが)長岡の大手書店には地元出身著述家コーナーがあって佐藤某氏や阿刀田某氏や櫻井某氏や堀口某氏の本が並んでるが、そこに山岸氏の訳書そろそろも加わるべきだと思う。尤も氏自身はそういうのを好まんかもしれんが。

あと山岸さん知ってるかな、法月綸太郎氏が『ノックス・マシン』後記で「量子力学についてはイーガンを参考にした」と書いてるよ。え、とっくに知ってた、あっそう…

てなあたりで勘弁してネ、ありがとうございました! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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