映画版『男嫌い』『七人の刑事』『ザ・ガードマン』

 

ラピュタ阿佐ヶ谷〈お茶の間からスクリーンへ!劇場版のおたのしみ〉http://www.laputa-jp.com/laputa/program/gekijouban/

2/28『男嫌い』(1964東宝)。http://movie.walkerplus.com/mv21118/

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↑ 左から淡路恵子横山道代岸田今日子越路吹雪、判りにくいが右下隅青島幸男

ポスターに使われてるこのスチールは白黒だが本篇はカラー。日テレだったというテレビ版は見ていない、植木等谷啓らも出て映画以上の豪華版らしいので残念至極だが。それは兎も角この映画版は映像作品としてユニーク極まりない。ストーリーなどあってなきがごとしで、華やかな4人の女優をひたすらお洒落にポップに魅せることに徹したコラージュ風のシュールな画面作りはどこかTVCM的で、大林宣彦(CM出身)のデビュー作『ハウス』の遥かな先駆にも見える。京塚昌子沢村貞子左卜全らテレビでも懐かしい顔ぶれがちょい役ゲストで出ているが、助演陣で一番目を瞠ったのは神山繁。『ザ・ガードマン』の男らしいイメージが強いがここでは4姉妹をあの手この手でモノにしようとするプレーボーイ役で、ユーモラスなダンスを4人其々と披露するなど意外なエンターテイナーぶりに驚かされる(尤もガードマンでも実は美人に目がない軟派紳士設定だが)。で肝心の4姉妹役では個人的に一番馴染みなのは『若い季節』の淡路恵子だが、最注目はやはり長女役越路吹雪。というのはこの大スターを見るのは映画は勿論初めてだしテレビでも紅白で1、2度あるだけだからだ。にも拘らず個性的な歌声をなぜかよく知ってるように錯覚してるのは、没後のテレビ番組でときどき紹介されるのを見てるからだろう。だが残念ながら本作では越路が歌を唄うことはない。そういえば坂本九中尾ミエも出てるがやはり唄わなかったような? 歌謡映画全盛時の娯楽作では珍しく多分わざとだろう。因みに後年のリメイク版連ドラ(1994TBS)は菊池桃子主演なので当然見てる。

 

 

2/14『七人の刑事 女を探がせ』(1963松竹) http://movie.walkerplus.com/mv20881/

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テレビ版では芦田伸介菅原謙二佐藤英夫天田俊明あたりまでは印象が強いが堀雄二(ボスながら)美川陽一郎城所英夫らはやはり地味めだったので、映画版でその3人の演技や存在感をあらためて見直せてとてもよかった。とくに要所で貫録を見せる堀は注目。助演陣ではとくに若き日の香山美子がわずかな出番ながら抜群の美貌で目を惹く。(※ ↑ 上の写真はに日活ので間に合わせたが本篇は松竹映画)

 

 

2/27『七人の刑事 終着駅の女』(1965日活)。

http://movie.walkerplus.com/mv21622/

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これは驚いた。松竹から日活に移ってるので当然監督も脚本も違ってるが、所謂日活アクション風かと思いきやさにあらず、こと警察映画としてはこちらは相当な傑作だ(といっても松竹版も悪いわけじゃない)。これはもう世界レベルじゃないかな、個人的には『夜の大捜査線』や『フレンチ・コネクション』が安手に見えるほど高度な作品だ。とにかく所謂リアリティに徹した作りが凄い(といっても別にリアルだからいいってわけじゃない、そこへの徹し方に質と志の高さを感じるってことだ)。そう言える要因は沢山あるが敢えて2点挙げれば、驚くばかりの長廻しの多用が利いてるのと、あと何といってもラストの大混雑の上野駅での大捕物ロケだ。あれだけのリアルな大群衆をエキストラでやってるとは考えにくく、とすれば実際の雑踏を借景?というよりその只中でやったわけでかなりの冒険てことになるが… ゲスト陣では可憐派女優笹森礼子が不幸な出稼ぎ娘役を暗く演じてるのがとくに注目だが、個人的には『事件記者』八田老人役と山村部長刑事役でお馴染み?の大森義夫と宮坂将嘉をともにヤクザの親分という悪役に充ててるのがわざととしか思えずニヤリとさせる。これは是非DVD化すべき。↑ 上の写真は左菅原、右後方天田とおぼしい。

 

 

2/14『ザ・ガードマン 東京用心棒』(1965大映)

http://movie.walkerplus.com/mv21619/ ( ↓ VHS版パッケージ)

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ヘリチェイスなど『キイハンター』並みのスペクタクルとアクションを盛り込んだ映画版らしいガードマン。テレビ版ではまずありえない高倉キャップ=宇津井健ロマンス(相手役久保菜穂子)もあり、それで高倉が独身なのだと初めて知った。江波杏子が踊り子役、のちに浜口庫之助夫人となる渚まゆみがコールガール役。神山繁は不出演。2作目『ザ・ガードマン 東京忍者部隊』(1966)も上映されたが帰省中だったため観られず。

 

 

 

ところで『事件記者』と並び『七人…』『ガードマン』もテレビ版はテーマ曲のよさが有名だが、映画では『女を探がせ』で使われていたのみで『終着駅』『用心棒』では聴けなかった。それで ↑ 冒頭に載せたのが『七人…』テーマ(旧ブログでも挙げた気がする)。当時のテレビ放送をじかに録音した貴重音源だそうで、たしかに後年バージョンのような「♪ん~ん~」一辺倒でなく中ほどに「♪ららら」が入ってるのが聴きどころ(入手した作曲者山下毅雄アルバムでは前者だった)。

↓ こちら『ガードマン』オープニング。極致の名曲。

http://www.youtube.com/watch?v=QCdaG6dUChY

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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