生田悦子『こわしや甚六』

9/11木 於ラピュタ阿佐ヶ谷『こわしや甚六』(1968松竹 市村泰一)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/shochiku_ofuna/sakuhin.html#

http://movie.walkerplus.com/mv22278/

別のと時間を間違えたため見てしまったが、生田悦子が綺麗だったし予想外に面白かったのでよしとする。(※ ↓ これはこの映画のではない)

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主演フランキー堺演じる「こわしや」は一見地味なサラリーマンだが裏では破天荒というあたり植木等無責任男の松竹版かとも思えるがとにかく八面六臂の芸達者ぶりが目を瞠らせる。とくに注目はモップスに紛れ込んでドラムソロをやる貴重シーンで流石の杵柄。弟分役石川進は当時既にパラキン抜けたあとだがオバQ主題歌で鳴らしてた頃。思えばフランキーも石川も植木もジャズ出身でそっちからコメディアンが出た時代性を感じる。

あと驚いたのはヤクザのちょい役で菅原文太らしき役者が出てたこと。実は〈らしき〉じゃなくほんとにそうなのだが、冒頭のクレジットでは見逃してたし出演時もサングラスしてたので「えっ? まさか」って感じ。でも客席からどよめきと笑いが洩れたのでこりゃ本物だなと。検索すると当時は無名でいい仕事がなく松竹から東映に移るか移らないかといった頃の模様。↑ 上のMovie Makerでも配役欄に名前ない。今見るとそっくりさんかと思ってしまいそうだがリアルタイムの観客は菅原文太なんてまだ知りもしないから意識さえしないで見てただろう。この翌年からヤクザ映画主演し始め5年後『仁義なき戦い』でようやく大スターになったと思うと何か不思議。