加東大介『大番』

11/26水ラピュタ阿佐ヶ谷『大番』(1957東宝 千葉泰樹)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/katodaisuke/sakuhin1.html#04

http://movie.walkerplus.com/mv25009/

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加東大介 淡島千景。大傑作ビルドゥングンスロマン。18歳の家出小僧から演じる加東はこのとき46歳、戦前から無数の映画をこなしてきて既に名優の域にいたはずだがこの新鮮さ溌剌さは凄い。この初作(検索してもどこにも出てこないが本篇ではタイトルに「青春篇」とついてた)を含めわずか2年間でシリーズ4作撮られたらしいがどれもソフト化されてないようで何とも勿体ない。60年代以降によく見られる所謂喜劇映画とは何かが違う。空間的にも時間的にもスケールが大きくそれでいて細部に至るまでキメ細かい。いつも驚くがあれだけ映画が多作されてた時代に1つ1つのこの周到緻密さには舌を巻く。理屈抜きで「生きる希望」を湧かせてくれる素晴らしい映画。

 

なお実質ヒロイン淡島は加東より3つ年上の姉さん内妻役だが実際は13歳下の33歳。加東の母親役(!)沢村貞子は3歳上なだけの実姉。70代はくだらない風貌の伝説の相場師東野英治郎はまだ50歳。みんな加東のなりきりの若々しさを助けてる。