12/2火神保町シアター『日本脱出』(1964松竹 吉田喜重)
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/kuwano_list.html#movie04
http://movie.walkerplus.com/mv21227/
↑ 鈴木ヤスシ。とにかく子供の頃テレビのショー番組で尾藤イサオと並んで超絶イカしてたこの人を見たかった(悪いがこの映画にも監督の吉田喜重にも特集女優桑野みゆきにもさほど関心はない)。そしたら若くて頑張ってるのにびっくりした。昔は歌手の人だとしか思ってなかった(ドラマでたまに見かけた憶えが何となくありはするが)ので、映画でこんなに演技やっててしかも主演なんてそりゃ魂消る。作中で歌もちょっとだけ唄ってるがもっとちゃんと聴きたかった。
ちなみに映画自体はどうもとっ散らかってるだけであまり面白くない。芸術映画ファンの人たちが有り難がればいい種類のもので、オレみたいな純娯楽物狙いにはやはり興味外の作だった。ことさら東京オリンピックネタで時代批評めかしてるのも鼻につく。桑野みゆきは『夜の片鱗』と同年だがこんなひどい役ばっかでなんだか可哀相だ。トルコ嬢やパンパンばっかやらされての大熱演をエラい映画評論家の先生方に上から目線でホメられてもやるせないだけな気がする。待田京介は日活にしか出ないのかと思ってたので意外だったのと、冒頭のドラムスが吹き替えやエアには見えないスティック捌きだったのがちょっと驚いた、元々経験あったんだろうか。
ってことで鈴木ヤスシと言えば「ジェニ・ジェニ」↓ 。これほどゴキゲンな歌もそうない。この人のキャラにどんぴしゃ。後年の懐メロ番組のようだが中尾ミエ西郷輝彦ら大物がツイストで盛り上げててとくに橋幸夫がぶっとびパフォーマンスでこれは必見映像。(中間に「ハウンド・ドッグ」を挟む)
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