風見潤《クトゥルー・オペラ》

風見潤氏については個人的には全く存じ上げないが… 1973年の『幻想と怪奇』誌4号ラヴクラフト=CTHULHU神話特集号(以前引っ張り出したままどこに突っ込んだか見つからずorz)でラヴクラフト&ダーレス「宇宙よりの影」を島本葵名義で訳してるのが風見氏とのことで(当時22歳の由)、そこを起点に開花したのが後年のソノラマ文庫クトゥルー・オペラ》ということになるだろう。がそちらも今日探したらこれまたなぜか全4巻のうち3巻『双子神の逆襲』と最終巻『暗黒球の魔神』しか見つからずorz でもその後半2巻でもいいからとこの際再読。

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やはり最高に面白い。突き抜けてる。タイタス・クロウ・サーガを厄すときいつも念頭にあるのはこの風見潤クトゥルー・オペラ》の突破力だ。実際両者は諸面で通底する。豪快痛快な創造力&想像力の放埓。がSF的発想性では風見版神話が遥かに勝る。実のところこの畑はもういい加減イヤになりかけてたが… またエネルギーを少し注ぎ分けてもらった気がする、メシ食うためにはやるしかないと。…

 

 

 

 

それと先頃某古書市で目の前にポンとあったパシフィカ版シャーロック・ホームズ全集の別巻(事典)に「風見潤日暮雅通・大村美根子訳」(監修各務三郎)とあったのでこれは買うしかないと。日暮氏と出会わせてくれたのが故大村さんだし、その2人が共訳に参加してる本初めて見たので。でそのこと先日の某忘年会で日暮氏に言ったらそれが氏の初訳書とのこと。そのとき風見氏について訊いたら日暮氏も最近のことはご存じないようで… とにかくそんないきさつがあったのがついこの前のことというのが何かしら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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