ザ・ピーナッツ『私と私』
4/20月 ラピュタ阿佐ヶ谷『私と私』(1962東宝 杉江敏男)
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/dancing_singing/sakuhin3.html#23
http://movie.walkerplus.com/mv20645/
ザ・ピーナッツ 左 伊藤エミ 右 伊藤ユミ。1959の『可愛い花』(日活)↓ …
http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2015/03/31/044440
…に続きこの『私と私』でも彼女らのデビュー自体がテーマにされているが(当然フィクションだが)こちらは前年『モスラ』に出演したり「ふりむかないで」が大ヒットしたり(この映画でも唄ってる)と既に国民的大スターになりつつあった頃。がナベプロと縁の深い東宝での初主演作ということである意味での出発点か。ピーナッツはそれぞれソロをたっぷり聴かせる(エミ「ちゃっきり節」ユミ「二人の高原」)のとステージシーンでのキレのいい踊りが耳/目を奪う。クレージー・キャッツが芸能事務所の一団役で深く絡み(ハナ肇社長 植木等マネジャー 石橋エータロー歌唱指導係)とくに冒頭近く磯辺での余興設定の「スーダラ節」は思わず頬が緩む絶景の楽しさ。植木のC調ながら気の利くマネジャーは意外なほど嵌まって実像キャラは裏方のほうが似合うのかもとすら。スタジオ収録設定で中尾ミエ(16) 伊東ゆかり(15)がツイスト大集団とともに唄い踊るシーンも短いながら大きな魅せ場。今観るとツイストはつくづく凄い踊り。中尾 伊東は『ハイハイ三人娘』に先立ち映画初出演の由。淡路恵子と共に脇を固める有島一郎は懐物映画で一番沢山観ている俳優だがこれが最名演かも。肩の凝らない心温まる歌謡映画の芯を引き締める。
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