9/1火 ラピュタ阿佐ヶ谷『東京アンタッチャブル 脱走』(1963東映 関川秀雄)
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/toei-gendaigeki/sakuhin4.html#29
(※ネタバレ注意→) http://movie.walkerplus.com/mv20845/
↑ 下 三國連太郎 上 高倉健 三田佳子 丹波哲郎。中央 八代万智子(逃亡犯の1人大村文武の恋人役)と思われるが不確か。左 黒ドレスの女は不明。本篇白黒。このポスターのクレジットはトップ高倉 ラスト三國だが本篇ではトップ三國 ラスト丹波で高倉は2番手。
久々観たシリアス路線捜査物の傑作。派手過ぎなタイトルにはそぐわないリアルなテイストに徹底。5人の逃亡犯それぞれを捨て駒なく丁寧に描いているのも佳。とくに下っ端小川守の母役菅井きん名演。主演三國はやはりリアル物が似合うし高倉もギャング物との演じ分けが巧い。がここでも唯1人丹波がミスキャスト感。主犯の極悪人だが娑婆に逃げた途端にキリッとしたスプリングコート&葉巻サングラスで颯爽モデル歩き(変装のためではあろうが)。三國がやれば同じ服装でももっと犯罪者らしくなっただろう。ラスト大どんでん返し(?)あり。
ところで今特集で東映物観始めてから大村文武という人が気になってる。殺気立った青年将校役 軟派なオネエ役 今回のような小物犯人役等多彩にこなす。後年にはAV監督もやったとか( ! )。唯一の主演作が東映版『月光仮面』シリーズ(6作)とのことだが何とDVD化されてる! 視れる機会ないものか。
もうひとつ余談だが冒頭女囚が調子っぱずれに唄ってたのが前年の北原謙二大ヒット曲「若いふたり」だと気づいた観客いただろうか。個人的には子供の頃テレビがまだうちになくラジオから流れるのを憶えた初めての歌謡曲で相当好きだったので忘れ難く。映画ではドドンパの名調子とは似ても似つかないトボけた唄いぶりが苦笑物。
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