12/11金 ラピュタ阿佐ヶ谷『若い東京の屋根の下』(1963日活 斎藤武市)
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/showa_family/sakuhin4.html#30
http://movie.walkerplus.com/mv20937/
浜田光夫(20) 山内賢(20) 吉永小百合(18)。本篇カラー。傑作。これまで観た日活青春物の中でも『二人の銀座』『若草物語』に迫る域。斎藤武市による吉永 浜田コンビ物観るのは後年の『花の恋人たち』(1968)『花ひらく娘たち』(1969) ↓ …
http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2014/07/27/212014
…に次ぎ3作目だが今のところこれが一番。一見何気なさそうなホームドラマが自然な流れの中でいつの間にか驚くばかりの感動を生み出していく。主演吉永出ずっぱりの大車輪だが多勢の助演陣も其々巧みに個性活かされてる。三宅邦子(47) 山岡久乃(37) 初井言栄(34)と日本の母親像を代表する女優揃い踏み、とくに初井は後年のテレビでの意地悪な姑役とは大きく異なる意外な?面。強面俳優近藤宏(37)が人情家の吉永兄役でこれまた意外に嵌まる。伊藤雄之助が実年齢44歳ながら定年間近の父親役だが風貌からさほど違和感なく、長男役が年上の下元勉(46)なのもご愛嬌。また俳優名不詳だが下元 山岡夫婦の息子が子役ながら最感動シーンを熱演。太田博之(16)気のいい吉永弟役を好演。浜田は40作以上(!)という吉永との共演歴の中でもこの63年は10数本で最多だが常に変わらぬ溌剌さ。2人のコンビでは前年『キューポラのある街』翌年『愛と死を見つめて』と歴史的名作があるがその陰に隠れた逸品をもっと観たい。
吉永+橋幸夫による同題の主題歌は記憶にあり今でも口ずさめる。が超多忙なこの2人がテレビで一緒に出て唄ってるのを視たことがあるかは疑問。Youtubeにはなし。
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