4/12火 神保町シアター『千羽鶴』(1952大映 吉村公三郎)
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/sugimura_list.html#movie10
http://movie.walkerplus.com/mv23386/
↑ 森雅之(42) 木暮実千代(35)。この際今にして原作初読。小説も映画も女性がかなり年上の設定(亡父の愛人なので当然)だが実年齢は逆。森はアップ時は流石に露見気味だが木暮は美貌ながら元々重みのある人なので(そこを意識しての配役か)さほどの違和感なし。木暮 3年後の主演作『幸福はあの空の下に』観たときは強い女が嵌まる人と思ったがここでは弱く危うい熟女を巧演。が最瞠目は特集女優 杉村春子(47) 女の執念と怖さを絶演 これまで観た出演作中ベスト。乙羽信子(29) 木暮と6歳しか違わないがこちらも娘役の自然な若さ巧み。この年既に大映退社後なのである意味客演か(脚本新藤兼人は後年の夫)。
なお原作は未刊の続篇『波千鳥』併録だがそちらはこの映画のあと執筆発表されたそうで当然反映されていない。
後年同じ大映&新藤脚本で再映画化され(1969 未見) 現在ではそちらのほうが有名作の模様。いずれ観たい。
↓ ボスターは『晩菊』(1954)だがこの写真の杉村の雰囲気は今作に通じるようにも。
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