高倉健 江原真二郎『暴力街』

5/2火 ラピュタ阿佐ヶ谷『暴力街』(1963東映 小林恒夫)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/toei-gendaigeki02/sakuhin2.html#17

http://movie.walkerplus.com/mv20834/

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↑ 対決シーンの高倉健(32)。股間に小さく見えるのは佐藤慶(34)。本篇白黒。

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↑ このサラシを巻いたあまり長くないドス 本篇に実際に登場。

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江原真二郎(27)と腕に彫り合った兄弟分の徴(賽の目)を確認し合う。

驚くのはギャング路線にとって代わる任侠物ブームの先駆けとされる『人生劇場 飛車角』(1963東映 沢島忠)に1週間(!)先んじる作らしいこと。つまり本当の先駆けはこれだったことになるがその件は措くとしても大変な傑作。シリアスからコメディや三枚目まで数多の役柄を何でも器用にこなしていた時期から脱して「これぞ高倉健」なキャラ性を得た作と見受けられると同時に独善さ情けなさまで描かれ(友に裏切られ泥酔したり等)後年主演シリーズの立派過ぎ路線より共感性高い面すらあり。共演陣 江原 佐藤 三田佳子(22)らの凄みある熱演も特筆物揃い。とくに江原の高倉との愛憎表現が壮絶で これまで観たギャング物の軽めキャラ群では食い足りなかった底力再認識。下っ端役 千葉真一(24)同年既に主演作あるようだがスター化には未満期か(『キイハンター』の5年前)。

『人生劇場 飛車角』での高倉は助演 宮川役で短い出番ながら──あるいはそれ故にこそ──強烈な印象残すが同時期に類似テーマで全幅の主役を張っていたのは本当に意外(本作では江原が宮川的役どころ)。『飛車角』が大作感とある種の芸術味漂わし先駆でありながら結果的に孤高なのに比し本作は娯楽味徹底横溢 その意味で翌年&翌々年始まる『日本侠客伝』『昭和残侠伝』シリーズの真の前兆はたしかに寧ろこちらと言えるかも(ただ音楽が尺八等の入る和系でないため任侠物としては損をした可能性がありそう)。

意外にも未ソフト化。白黒のせいもあり地味と受けとられたか『飛車角』ヒットの陰に隠れたか。

 

なお同題(『暴力街』)作は他に2つありどちらも同じ東映だがともにストーリー面の直接の関連はない模様。1955年版は本作と同じ小林恒夫監督で南原伸二 木村功 他出演。1974年版は五社英雄監督 安藤昇 小林旭 他。いずれも未見。

 

 

http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2015/10/11/143430

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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