永井智雄 沢本忠雄『事件記者』『事件記者 真昼の恐怖』

ラピュタ阿佐ヶ谷 一昨年〈BUNYA-SPIRITS〉での日活版『事件記者』シリーズ ↓ …

http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2014/01/31/000000_1

…では見逃した1作目と2作目を今回ようやく同日併映初観覧。

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/yamazakitokujiro/#02

5/9日『事件記者』(1959日活 山崎徳次郎)

http://www.nikkatsu.com/movie/20363.html

(※結末あり注意→) http://movie.walkerplus.com/mv26147/

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↑ 左から2人目 野呂圭介 右から3人目 宍戸錠 右から2人目 滝田裕介。

一昨年の特集ではシリーズ3作目から見始めたため沢本忠雄(スガちゃん)が最初から既成メンバー設定とされていたような印象を持っていたが今回この1作目で日報の新人として初出勤するところから始まることを初知り。3作目以降は既に記者クラブ内に相当溶け込んでいたがこの1、2作目ではキャップ(永井智雄)から期待されつつもまだまともには扱われず先輩たちにより一から手とり足とりなのが極めて新鮮。こういう段階が描かれていたことには一段と好感。さらに驚くのは日々のガンさん(山田吾一)がスガちゃんと同じ日にやはり新人として配属されていること。テレビ版では当然山田は既にスターメンバーなのでこの人の設定が日活版での最大の変更点と言えるかもしれない。初日からいきなり浦瀬キャップ=ウラさん(高城淳一)の「バッキャロー!」洗礼浴びるのが可笑しい。またテレビ版の主要メンバーでこの日活版に出ていないのは近藤洋介(日々シロさん)と清村耕次(タイムス アラさん)。清村(※新潟出身)はドラマ継続中に急逝したのを憶えているがそれは66年で7年も先なので本作での不出演は何らかの事情だろう(近藤も)。アラさん役には代わりに内田良平が充てられ沢本以外ではNHK版との配役面での最大の相違点になる。映画での内田はアクの強い無法者役が多いがここでは洒脱な腕利き中堅記者を好演。また日報本社デスク役に清水将夫が配されているのも新設定と思われる。事件関係者ゲストは上のスチール ↑ にある宍戸錠と野呂圭介が最大手。警察関係者の最お馴染みは宮坂将嘉(村田部長刑事=ムラチョウ)だが日活版ではその上の捜査一課長役に二本柳寛(テレビ版では高島敏郎)。貫録の野口元夫とコワモテの藤岡重慶は出ていない。他では滝田裕介(日報イナちゃん)の婚約者役に丘野美子 その母で小料理屋「ひさご」女将役に相馬千恵子(テレビ版では坪内美詠子)。なお丘野の役どころに相当するテレビ版での女優はこのNHKアーカイブス映像 ↓ に一瞬出てくるが目下不詳。(※これは58年第8回「影なき男」のダイジェストだが生放送だったことを鑑みつつ視ると一層目を瞠らされる必見物)

http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010070_00000

なお「影なき男」(前後編)には宍戸錠がこの映画1作目に先立って出演している由。テレビ版で映像現存する数少ない回の1つとのことで何と『NHK想い出倶楽部』の1巻としてDVD化されていたので早速注文 近日全篇視れる。(日活版同題作との関連は未確認) 

  

 

5/9日『事件記者 真昼の恐怖』(1959日活 山崎徳次郎)

http://www.nikkatsu.com/movie/20365.html

(※結末あり注意→) http://movie.walkerplus.com/mv26182/

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↑ 東京日報面々 滝田裕介(イナちゃん) 沢本忠雄(スガちゃん) 綾川香(アサノのダンナ) 永井智雄(相沢キャップ)。他に原保美(べーさん) 園井啓介(ヤマさん) 大森義夫(八田老人)。

最ハイライトは相沢キャップがスガちゃんを「バカヤロー!」と怒鳴るところ。自分のミスへの反省より他社へのクレームに走ろうとした新米記者を諫めてのことだが平素温厚設定で一昨年観た後続作でも激高は見た記憶ない(後年の東京映画版は別にして)だけに驚くと同時にこれまた大いに新鮮。テレビ版の大人気ありきの映画化なのでこの新主役沢本がどう受け入れられるかが作品成否のポイントとなるだけにこの2作目段階での意外とも見える鞭撻展開は謂わばNHKが日活に釘を1つ刺した形にも見え(つまり脚本&演出がそこを汲んだ?)興味深い──などと言うのは無論考え過ぎだろうが。また短いながら相沢キャップが休日に自宅で妻子と過ごすシーンも珍しい(同様の場面が上の ↑ テレビ版アーカイブス映像にもあり)。ゲストはヤミ採血業者 山田禅二 その情婦 南風夕子(個人的注目) 被害者娼婦 小園蓉子。山田は後年の9作目『拳銃貸します』でも別役で迫力見せる(一昨年観覧)。なおこれは1作目もだが記者クラブの全容を天井方向&側面からパノラマ的に概観するシーンがあって目を惹かれる。東京映画版では側面から見せていたが日活版後続作にはなかったような。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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