片岡千恵蔵『地獄命令』

5/31火 ラピュタ阿佐ヶ谷『地獄命令』(1964東映 小沢茂弘)

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/toei-gendaigeki02/sakuhin4.html#32

(※ネタバレ注意→) http://movie.walkerplus.com/mv21113/

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傑作。劇場サイトでの紹介に「シリアスタッチのギャング映画」とあるのがよく判らなかったが観て意味判明。たしかに片岡千恵蔵 娯楽作の本分である荒唐無稽さを敢えて完全に排したシリアス調だ──が所謂ギャング物には非ず。むしろ高倉健『日本侠客伝』『昭和残侠伝』シリーズ等任侠物に通じるトーンが実は濃く(一見そのように感じさせないのは主に音楽が後年のような任侠調──尺八とか──でないことによる)『侠客』が本作と同じ64年に『残侠』が翌65年に其々始まっていることを考えるとある意味それらの祖型とさえ言えそうな面も。登場する極道が自分たちを「ギャングやヤクザ」と呼ぶ台詞があることに象徴されるようにギャング路線から任侠路線への転換点にある1作かも。但し千恵蔵の役どころが罪と愚かさを露呈させている点は注目すべきで高倉の各シリーズに代表される完璧キャラの主人公とは一線を画すリアルさがある。

多数ある千恵蔵ギャング物では『裏切り者は地獄だぜ』(62) ↓ を観ているのみだが…

http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2015/08/21/031128

…同じ小沢茂弘監督作とは思えないあまりの雰囲気の違いに驚く。これ ↑ が地獄シリーズ(と呼ぶかは不詳)最終作と見られているのはむべなるかなでこの『地獄命令』はタイトルにお飾りに含まれた「地獄」のみが共通点。

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↑ このスチールは怪獣映画のようだが本篇での千恵蔵はこんな正義の味方に非ず。息子役 千葉真一 好演するも活躍味は薄し。本間千代子 冒頭タイツ姿あり。

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鍵となる娘役 佐久間良子 その夫役 南原宏冶 気骨ある若き組長を熱演。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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