田中絹代 宇野重吉『月夜の傘』

6/21火 ラピュタ阿佐ヶ谷『月夜の傘』(1955日活 久松静児) 

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/idetoshiro/sakuhin1.html#08

http://movie.walkerplus.com/mv24316/

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↑ 左から 轟夕起子 新珠三千代 飯田蝶子 田中絹代 坪内美詠子。本篇も白黒。

大作にして大傑作。ここでも井手俊郎のひとつも外さないと言えるほどの台詞の自然さと活性度が驚愕物。また幾らでも情緒的な「文芸映画」にできるところを決してそうはせず徹頭徹尾娯楽味重視なのが本当に感心する。さらに驚くべきはコミュニティを形成するひとつひとつの家庭とその構成員を子供たちに至るまで一人の例外もないほどにキャラ立ちさせて丁寧に描き尽くしていること。宇野重吉 三島雅夫 伊藤雄之助ら男優陣も安定しているが最見どころはやはり女優陣の溌剌ぶり。軸となる田中絹代の奮闘も素晴らしいが個人的注目は轟夕起子の嵌まり佳さ。界隈の稼ぎ頭(三島)を夫に持つ婦人会長的キャラ乍ら威張ることなく井戸端会議(字義通りの!)の中心となる気のいい小母さん像が地で行くかのようなリアルさ。この人はもっと観たい。端役の学生役に若き日の宍戸錠 高田敏江 大森曉美。後家役 坪内美詠子(ドラマ版『事件記者』の居酒屋「ひさご」女将役)の幼い娘役に子役期の二木てるみ。数多のエピソード群の中でも最大のピアノ共同購入問題の発端となる独居老婦人役に東山千栄子新珠三千代がそのピアノを華麗に弾くシーンが2度あり吹替えにはとても見えず実際に特技なのだろうと思わせる、宝塚出身だけに尚更。

 

パンフレット ↓ 夫妻役の田中 宇野(=妻子を困らせる強情な家長役絶品)。

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