7/18月 ラピュタ阿佐ヶ谷『こんにちわ20才』(1964日活 森永健次郎)
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/idetoshiro/sakuhin3.html#24
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↑ 中 高橋英樹 吉永小百合 轟夕起子 上 進千賀子 笹森礼子 田代みどり 下 和田浩二。図は吉永が高橋の寸法計っているところ。
井手俊郎 森永健次郎 ともに既見作外れなしだがこれに限っては少々惜しい。紹介には「たたみかける台詞のやりとり」とあるがたしかにお転婆姉妹 吉永 田代と下心満々学生 高橋 和田との丁々発止はあるもののそれがいまひとつ好テンポを生まず。ひょっとすると脚本と演出に若干の呼吸差があるのかも──とは言え大上段の感動とかお涙頂戴とは無縁のお気楽に観れればよい純娯楽作に素人のとやかく評など野暮。真面目を装うお調子者役の高橋 後年時代劇での重厚低音とはまるで違う甲高い早口が可笑しい。吉永 美人乍らいい男を捕まえたいだけの打算現代娘も嵌まる。ラスト 学園祭でのコラボ 和田のプロ級ドラムは周知だが笹森の琴 驚きの腕前。高橋と吉永 デュエット前の稽古でドレミファの音程悪さを延々競うくだりに井手節発揮。折角の田代にも歌欲しかった。助演 轟 賀原 小金治ら安心の域だが藤村有弘 伊藤寿章どこに出ていたか見逃し。
原作 石坂洋次郎の短篇「若い娘」とのこと(紹介にある『若い娘たち』は岡本喜八版映画のタイトルの由)だが収録短篇集『霧の中の少女』これまた今は古書のみの模様。
なお上の ↑ ポスターではタイトル『こんにちわ、20才』だが作中では読点なし。
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