12/18(日)ラピュタ阿佐ヶ谷「ピカレスク スクリーンで味わう〈悪〉の愉しみ」初日
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/picaresque/
『悪女の季節』(1958松竹 渋谷実)
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/picaresque/sakuhin1.html#03
(※ネタバレ注意→) http://movie.walkerplus.com/mv25801/
↑ 山田五十鈴 岡田茉莉子。本篇カラー。待望の再見。初見 ↓ のとき…
http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2014/09/13/000000_1
…見逃していた点 忘れていたキャラ 等種々あり。片山明彦(島耕二 子息)の軽薄な殺し屋役。一瞬脚線美魅せるだけの岸田今日子 踊り子役。序盤だけで意外に出番少ない三好栄子 惚け老家政婦役。無茶苦茶な筋立てのようでいて一応伏線めいた小道具もあり(2つの宝石箱・ライフル銃・不発弾・風船etc)。逆に意味ありげに思わせて何のためか不明なのもあり(その最大なのは伊藤雄之助の義眼)。兎に角普通の感覚のコメディとかスラップスティックとは何かが大きく異なるがそれが何かいまひとつ判然と言えない奇妙奇天烈さ。シュールとかブラックとか言えばたしかにそうだがそれとて通例の語感とは微妙にそぐわぬような。川島雄三はこの渋谷実の門下生で作風を受け継いだとされているようだが 実のところは誰が観ても可笑し味の判り易い川島の喜劇と渋谷の独特過ぎるテイストとはどこかで一線を画している気がする。また後味のよからぬものが多く且つ得意だったと思われるがその中でも例外的にカラリと突き抜けている本作は個人的にはやはり最珍重。が傑作とは敢えて呼ばず。山田五十鈴 命懸け?激演。
初見のとき終盤某シーンで自然発生的大爆笑が起こったが今回はなぜかクスクス程度。
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