2/5(日)ラピュタ阿佐ヶ谷『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964東宝 本多猪四郎 円谷英二)
朝のザ・ピーナッツ特集 最終作
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/the_peanuts/#12
http://godzilla.jp/work/5/ http://movie.walkerplus.com/mv21353/
↑ 最上段 ラドン 中段 ゴジラ キングギドラ モスラ 最下段 ザ・ピーナッツ(伊藤エミ ユミ) 若林映子 小泉博 星由里子 夏木陽介。
大傑作にして超重要作。興行的にも前作『モスラ対ゴジラ』(同年64)超え大ヒット。最重要点は最強最悪怪獣キングギドラ初登場。飛膜翼で空を飛べる上に何より首が3つありしかも竜頭で火を吹く(引力光線)造形美は個人的には全怪獣中随一(但し本作タイトル「三大怪獣」には含まれず)。またゴジラが初めて(図らずも乍ら)途中から善玉に廻りしかもモスラ ラドンと共闘で異敵(キングギドラ)と戦うのも重要。文明破壊への恐怖以上に巨大存在同士の闘いが主眼となる点は2年後(66)テレビでの『ウルトラQ』に続く『ウルトラマン』の先どりと言え以後の怪獣文化の流れを決定付け。モスラは前作『モスラ対ゴジラ』に続き正義怪獣だが今作では成虫とならずまた双子の一方が既死設定なのも惜しい。が繭糸攻撃は相変わらず超強力。ラドンは同類の飛行怪獣キングギドラの登場でやや影薄い(71年リバイバル上映時改題では『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦』とラドンのみタイトルから外され可哀相) がゴジラとの格闘では嘴での脳天攻撃等威力誇示。
俳優陣では珍しく宝田明不出演で夏木陽介 主演格。夏木の怪獣物は同年の『宇宙大怪獣ドゴラ』に続いてだが以後は84年版『ゴジラ』まで出演なし。星由里子は『モスラ対ゴジラ』に続きメディア側役だがヒロイン格は若林映子に譲る。若林は特筆の嵌まり役熱演。浮世離れ感の自然さ 他の女優では想像つかず。王女が異国で冒険の設定は『ローマの休日』借景らしいが目鼻立ちオードリー・ヘプバーンに通じる? 金星人憑依の説明 通り一遍でない説得力あり。序盤 臣下役で天本英世 短い出番(セルジナ国 最初から全て日本語なのがご愛嬌)。伊藤久哉 東映時代の名演『惡の愉しさ』記憶に新しいがここでは東宝での十八番 刺客役 サングラス無表情の執念ラストまで怖し。その手下役 黒部進 2年後『ウルトラマン』での大ブレークが信じ難い端役(顔塗り&鼻髭で一見誰か判らず)。調査隊員役で古谷敏も。青空千夜一夜 当時人気の『10人抜きのど自慢』司会からの客演と思われ。ザ・ピーナッツ『幸せを呼ぼう』(岩谷時子 宮川泰)隠れた名曲 ↓ 2度歌唱。
予告篇
サムネイルでも目を惹く防衛大臣役 富田仲次郎 意外にも怪獣物はこれのみの模様。
ところで本作は2001年の『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』↓ …
http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2014/04/07/031939
…に諸面で直結するが 2019年予定 Godzilla: King of Monsters(Godzilla2) ↓ にも?
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