嵐寛寿郎『右門捕物帖 からくり街道』

1/118木 神保町シアター『右門捕物帖 からくり街道』(1953新東宝 並木鏡太郎)

http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/jidaigeki3_list.html#movie09

(結末あり注意) https://movie.walkerplus.com/mv23529/

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↑ 右上 嵐寛寿郎 その下 渡辺篤。主要女優 相馬千恵子 南寿美子 野上千鶴子がいるが 左上の2人未詳。中央覆面 寛寿郎。本篇白黒。「むっつり右門」観覧は『右門捕物帖 緋鹿の子異変』(52 中川信夫)以来2作目で シリーズ第11作。『緋鹿の子…』は本格謎解き物趣向が濃いが 本作は芝居小屋天井での殺人と言う外連味ある事件を発端とし乍らも 以降はお家騒動絡みの通例時代劇風となりミステリー味は薄く 右門も探偵役と言うより寧ろ隠密的役割を果たす。が最濃厚なのは実はコメディー側面で 終始鏤められる数多のギャグが実に愉快。個人的には現在ラピュタ阿佐ヶ谷で特集中の喜劇既見諸作いずれよりも遥かに笑える。その面の象徴的存在が 主役右門の手下 おしゃべり伝六 役の渡辺篤で ある意味寛寿郎をも食う大活躍 とくに舞台となる浜松城下を席巻する珍妙武芸踊り?のくだりは秀逸の極み。またラストクレジット柳家金語楼も殿様&百姓二役熱演。右門ライバル役 鳥羽陽之助 お局役 清川玉枝らも可笑し味を添え。お話の面では悪役 江川宇礼雄近衛十四郎が軸だが 近衛は戦前と60年代以降をスター期とし乍ら その狭間となるこの新東宝時代は最不遇のようで 本作でも損な役回り&クレジット下位。主演 寛寿郎の最見どころはやはり殺陣で流石のキレ。ラスト瓦屋根上での大立ち廻り圧巻。

監督 並木鏡太郎は戦前からの寛寿郎盟友の由で 鞍馬天狗物等の他 この右門シリーズでは本作以外に『謎の八十八夜』『伊豆の旅日記』あり。2001年98歳で没。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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