中原ひとみ 岩崎加根子『警視庁物語 全国縦断捜査』/ 水上竜子『警視庁物語 行方不明』
ラピュタ阿佐ヶ谷 特集【警視庁物語 DEKA-SPIRITS】最終2作
『警視庁物語 全国縦断捜査』(1963東映 飯塚増一)
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/keishichomonogatari/#08
(結末あり注意) https://movie.walkerplus.com/mv20942/
※本作のみ劇場上映見逃しの為 GYAO! ストア ↓ にて視聴。
↑ 左 花澤徳衛 神田隆 堀雄二 中の上 南廣 中の下 大木史朗 山本麟一 須藤健。左上 清見洋(?)。白黒。最終作の4作前でシリーズ最後期を意識してか 紹介にある通り集大成的大作感横溢。犯人側が仕掛けた陥穽もこれまでにないトリッキーさでそれがより悲劇を呼ぶ。レギュラー刑事陣では山本が最フィーチャーされ秘めた目力?発揮。またタイトル通り沖縄 四日市 秋田と全国的ロケが特色で 織本順吉(秋田) 浜田寅彦(四日市)ら各地刑事が協力し とくに沖縄の部長刑事役 清水元 長尺出演。堀とともに聞き込み巡り乍ら長台詞で同地の現状を縷々述べるくだり圧巻。堀の捜査協力要請にも「我々には捜査権ないので」の一言が入り 返還(72)前が明示される。被捜査(聞き込み等)側では 今井健二(既に俊二より改名後) 潮健児 星美智子 小林裕子 ら常連の他 室田日出男 八名信夫 中野誠也 ら後年の名悪役が次々顔見せするのが目を惹く。が最注目は終盤登場の実力派2女優 岩崎加根子 中原ひとみ で共に個性的熱演 とくに中原は特別出演クレジット付きと別格扱いで ごく短時乍ら忽ちㇶロインの座につき流石。
↓ 岩崎加根子。俳優座看板女優。同年『太陽への脱出』(日活)で石原裕次郎 相手役も。
↓ 中原ひとみ。60年江原真二郎と結婚 本作翌年長子出産(土屋歩=1990事故で早世)。
『ウラ付け捜査』小千谷ロケで老女役の岸輝子 今回も似た役柄 ↓。何と千田是也 夫人!
↓ 大常連 星美智子。今回は花澤の口に焼鳥を突っ込んだりと滑稽味優先。
3/3土 劇場観覧『警視庁物語 行方不明』(1964東映 小西通雄)
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/keishichomonogatari/#08
(結末誤り?あり) https://movie.walkerplus.com/mv21192/
↑ 左上 花澤徳衛 大村文武 中上から 山本麟一 小林裕子 水上竜子 須藤健 右上から 南廣 堀雄二 神田隆 今井健二。白黒。シリーズ最終作。が目出度しではなく最後まで悲劇的に攻め面目完遂。レギュラー陣で注目は前作『自供』(64未見)からの大木史朗に代わる今井健二の「三田村刑事」登板で 最功労者に報いた形か。他 法医役 片山滉 最後まで務め上げ。ゲスト陣ではこれまた功績大きい加藤嘉フィーチャー 巧みな陰影も魅せる。『全国縦断捜査』では台詞あった中野誠也 今回はほぼ顔写真のみの出演。常連 大村文武 小林裕子 顔見せの他 妖艶女優 木村俊恵も。が最特筆はラスト近くに登場の 水上竜子(みずかみりゅうこ)で 美貌&熱演で席巻。お話は展開&描写共に酸鼻な面強いので要注意。
↓ 2年前(61)『宇宙快速船』(千葉真一主演 未見)での水上。右 江原真二郎。
髪型の差もあってか本作のほうが美形さ より際立っていたように…
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