若尾文子『やっちゃ場の女』

4/3水 神保町シアター『やっちゃ場の女』(1962大映 木村恵吾)

http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/daieidanyu2_list.html#movie05

https://movie.walkerplus.com/mv20564/

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↑ 下 若尾文子 上 叶順子 藤巻潤 宇津井健。カラー。喜劇とまでは行かない明朗下町ホームドラマだが 個人的には台詞 キャラ 筋立て等全てに類型性が甚だしく不満のみ昂じ楽しめず仕舞いで残念。細部の粗さも目立ち──大勢雑魚寝中での睦言ならもっと小声でするだろうとか 葬儀読経の真最中に喪主が別室に移り親戚と雑談はしないだろうとかetc──いずれも脚本の難か。が救いは終始湿っぽさが皆無で ニヤリとさせる結末に至るまで爽やかさが残るところ。そんな良後味に最貢献するのは主演 若尾で しっかり者長女をバランスよく好演。次女役 叶はいつも乍ら?若干お色気担当だが 躁鬱設定が些か過剰。とり巻く男優陣では 二枚目どころ藤巻は姉妹の陰に隠れがち&宇津井はゲスト格で出番短過ぎ&根上淳は一種の悪役と 男優特集作としては物足りず  最活躍は寧ろ父役 信欣三(べらんめえ口調がやや板につかずも)。監督 木村恵吾は京マチ子出世作痴人の愛』(=これのみ既見)『千姫』の他 狸御殿映画の創始者でもある由。DVD化済み乍らTSUTAYA取扱なし。

因みに宇津井 藤巻が一世風靡する『ザ・ガードマン』は3年後1965より。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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