田宮二郎 藤由紀子『黒の超特急』

7/4水 ラピュタ阿佐ヶ谷『黒の超特急』(1964大映 増村保造

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/black/#09

https://www.kadokawa-pictures.jp/official/b_chotokkyu/

(結末あり注意) https://movie.walkerplus.com/mv21322/

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↑ 上 田宮二郎 船越英二 下 藤由紀子 加東大介。白黒。「黒」最終作。既見と思っていたが記憶違い。田宮 他作に多い正義漢or辣腕家 等でなく 没落豪農の子息で 梲の上がらない零細不動産屋に甘んじ乍ら機あらば法に触れてでも一攫千金をと夢見る危ういやけっぱち男設定なのが注目。しかも大悪事に挑戦するでもなく専ら強請りタカりに頼る情けなさ。が従来とのそのギャップが嵌まり快演。ヒロイン藤 これまた嘗てない悪女役で カネと男に翻弄されつつもその両方を手玉にもとる逞しくも悲しい役どころを大熱演。際どい肌露出もあり(但し一瞬のフルヌードは代役)。東宝からの客演 加東 口八丁で巨利を貪る闇ブローカー役 余人なしの適所(関西弁はやや類型の感も)。終盤擬斗?もあり加東のその面 初見。全篇ほぼ田宮 加東 藤の独壇3人芝居の観で もう1人の重要助演 船越のみ出番少なく役柄も弱めなのが惜。初作『黒の試走車』(62)以来の出演だけに。他 船越義父役 石黒達也 貫録充分に巨悪を演じ目を惹く。この年映画十数作 テレビドラマ数本と超多忙俳優だが 翌65年病気急逝の由。movie walker等に名前ないが常連 千波丈太郎 短時乍ら得意のヤクザ役で田宮と絡む。その際の長尺アクション 田宮がいつもの空手等を使わず泥臭いリアルさ。上田吉二郎 中条静夫 共に顔見せ程度。監督 増村+原作 梶山季之(未読)+田宮&船越の布陣は初作『試走車』を踏襲。DVD化済みTSUTAYA取扱あり。

因みに東海道新幹線 同年10月開業したばかりで 早くもこの醜聞テーマは大胆。

田宮と藤 翌65年結婚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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